鳥と実

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【山旅・鳥旅】夏直前、雪渓が残る立山遠征 (2024年7月) | 高山植物・山小屋編

7月半ば、梅雨明け直前の立山遠征の記録。最終回は、咲いていた高山植物と、宿泊したみくりが池温泉について。山小屋泊4度目の初心者目線からの感想です。

みくりが池温泉は、室堂ターミナルから石畳と階段の道を歩いて約15分とほど近いので、観光や探鳥目的の方でも大丈夫です!
 

前回までの記事はコチラ ↓ 

Day1: 天狗平ハイクでホシガラスの幼鳥に会う
Day2: 初級レベル?雄山登山に挑む
野鳥編: はじめまして!ライチョウさん

梅雨明け直前に咲いていた高山植物

クルマユリ

白や黄色の控え目な小花が多い高山植物の中で、鮮やかなオレンジ色、花も大きく、背丈も少しあるため見映えがします。室堂山荘辺りの遊歩道脇で。

クロユリ

室堂ターミナルからみくりが池温泉に向かう遊歩道脇で見つけました。背丈も低く、周りの草に紛れて最初気づきませんでしたが、再び通りかかった時に写真を撮っている人がいて発見。

後で調べたらクロユリはとっても臭いのだそう…。どんなニオイがするのか、嗅いでくればよかったです!
 
ナナカマド

真っ赤な紅葉でお馴染みのナナカマドは、この時期、明るいグリーンの葉に白い花が咲き始めていました。小雨まじりで雨粒がしたたる様子が瑞々しい。

ナナカマドの由来は、「7回かまどにくべてもなお燃え残るほど燃えにくい木」という説があるそうですが、実際はよく燃えて、じっくり燃やすと良質の炭ができるのだとか。

ハクサンイチゲ

雪渓をバックに背比べ♪

今回の山旅で見かけてお気に入りになった花がハクサンイチゲ。ちょうど見頃を迎えていて、スッと伸びた茎に数輪まとまって咲く姿がかわいらしい。一ノ越付近や雄山中腹が、ガレた砂地に独立して咲いていてとてもよい雰囲気でした。

ベニバナイチゴ

初見です。ハマナスのようなピンク色で、バラ科の植物と推測するもわからず。もしかして高山にも咲くタカネバラ?と後で調べたところ、どうやらベニバナイチゴというようです。低木で、一ノ越手前の遊歩道に咲いていました。

その他のお花

濃いピンクのイワカガミは見頃。チングルマなどと混ざってあちこちで咲いていました。なお、チングルマは花弁が濡れてしまってだめでした。青空の下、一面に咲くチングルマのお花畑が見てみたかったなぁ…。

雄山では、イワツメクサミヤマキンバイ、黄色いスミレ(キバナコマノツメ?)などが岩の間にひっそりと咲いていましたが、岩場の登山中で写真は撮れず。

立山黒部アルペンルートWebの動植物フィールドノート

こちらのサイト、写真が豊富でイラストも可愛く見やすいのでオススメ。ご参考に~
https://www.alpen-route.com/enjoy_navi/field_note/

宿泊はみくりが池温泉

みくりが池温泉は、標高2,410mにある日本最高所の天然温泉が楽しめる人気の山小屋。乗り物で行ける山岳観光地なだけあり、宿泊した日はどちらかといえば登山者より観光目的の方が多い印象でした。海外からの来訪者もたくさん。

温泉宿に近い雰囲気

お部屋は男女別の相部屋を予約。6名1室の2段ベッドで、各ベッドの間はカーテンで間仕切りできて落ち着けます。頭側の壁に電灯とコンセント。木の小さな台に充電中のスマホが置けて便利!

なお、じゃらんで予約した4月下旬時点で、すでに7月半ば以降の夏山シーズンは男女別相部屋が完全に×印でした。もしかしたらハイシーズンは男女別設定はないのかなと思い、梅雨明け前ギリギリだけど予約した次第です。確認した訳ではないので、ただの満室かもしれません。ご参考まで。。

山小屋初心者にはハードルが低く、初めての山小屋としても挑戦しやすいのではないかと思います!
 
乾燥室は入り口脇に

まずは受付脇の乾燥室で小雨ハイクで濡れたウェアを干してから、チェックインを済ませ、お部屋へ。

乾燥室は人数の割に小さめな印象。「ハンガーはお一人様2つまで!」など注意書きがあるのもうなずけます。何とか隙間を見つけて干しました。

濡れたシューズを左右ピッタリくっつけて置いたら、接触面が乾いておらず。シューズを干す時は、間に少し余白を入れるべし
 
温泉は源泉掛け流し

部屋でさっと荷物を整理して、お楽しみの温泉へ。小雨で冷えた体に温泉が染みる~。

白い煙をもうもうと上げる地獄谷から引く源泉なので硫黄臭ムンムンかと思いきや、お風呂場の戸を開けてもそれほど硫黄の香りはせず。日によって違うのかな?

ph2.28とかなり酸性が強いお湯で肌がピリピリしないかと確認しましたが、特にそういうこともなく。ただし、かなりのあつ湯。特に夜遅めに浸かりに行った時は、我慢比べレベルの熱さ。せっかくの温泉成分を水で薄めたくなかったので耐えました。

なお、宿泊者は朝8~9時の清掃時間以外はいつでも温泉を利用でき、チェックアウト日も16時までは無料で利用可能です。最後にもう1回浸かってから帰ろうと思っていたのに、山でのんびりしすぎて時間がなくなってしまい、心残りです。。

帰宅後に温泉で使った手ぬぐいも含め一式洗濯したら、全体がばっちり硫黄臭となりました…。やっぱり硫黄は強力 

1点気になったのは、シャンプー・ボディーソープ。備え付けのものを皆さん使用し、シャワーでザーザー流してましたが、まさか自然に垂れ流してはいないだろうけど下水システムはどうなっているのかな?と考えてしまい、体は少なめに使用して洗い、髪は湯シャンにとどめました。歯みがき粉も使わず、皆さんポイポイ使っているペーパータオルも持参の手ぬぐいで…(1回手ぬぐい忘れて使っちゃったけど)。

大自然に身を置き、普段と異なる不便さを通して気づきを得るという山小屋ならではの体験が味わえる場所ではないようです。。

豪華な夕食。朝はバイキング

お待ちかねの夕食。部屋番号が書かれた看板で席を確認して、テーブルにつきます。品数が多く、温泉旅館のように色々な料理が楽しめるメニューでお腹一杯~。

後から熱々の焼きたてで提供されたトマト焼きが美味しかった!

翌朝の朝食はバイキング。6:30~8:00の間で自由にとれるので、みくりが池をのんびり1周お散歩して、7時前に宿に戻っていただきました。朝は自由席なので、窓際をゲット。相変わらずのガスガスで何も見えませんでしたが、晴れていれば山の景色を眺めながらの朝食なんて最高ですね!

初物スイカを欲張りましたよー笑

なお、ランチ営業もあります。白エビラーメンを食べる予定でした (山でのんびりしすぎなければ…)

カフェみくり

食堂の隣にある喫茶室は、日中はカフェ、夕食後は談話室になります。朝は300円だったか?でいただけるモーニングコーヒーでくつろいでから雄山登山へ。立山の湧水でいれた挽きたてコーヒーだそうで、美味しかったです♪

喫茶室は大きな窓にテーブルやカウンター席が並ぶ、落ち着ける空間。写真集や山岳系雑誌も読めるし、相部屋のベッドにずっといるのも窮屈なので、こちらで過ごす時間も多かったです。Free WiFiも使えました。

初日の到着後は小腹が空いたので、ミニピザとコーヒーのセットをいただきました。

チェックイン時に受付でモンベルカードを提示すると、コーヒーかソフトクリームのプレゼントがありますよ。ブルーベリーソフト、美味しかったです♪ (2024年7月時点)
 

念願の立山遠征。初日は天狗平から室堂に入り、翌日は雄山登山。憧れのライチョウにも会えたし、雄山から見たカッコイイ山岳は忘れられない光景ですが、小雨まじりで日の出や夕陽は拝めず、大満足!とはいきませんでした。

まだ歩いてみたいルートがいくつもあるので、季節を変えて再訪したい場所ができました!

最後までお読みいただきありがとうございます。山旅・鳥旅の参考になればうれしいです。

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