
「もう2度と行けなかったとしても後悔しないほど楽しみ尽くそう!」をテーマに燕山荘連泊で満喫した昨年9月の初めての燕登山の記録。2回目は、丸々1日を燕山荘周辺で過ごした贅沢な山の休日の様子をタイムラインでご紹介します。どうぞお山で過ごしている気分でご覧くださいませ😊
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記事の最後にデータをまとめています。記事内のデータは登山当時の2025年9月のもの。
燕岳で過ごすお山の休日の1日
早朝: ご来光~燕岳登頂

普段から眠りが浅いため山小屋で眠れるはずがなく、4時前に起き出して軽く身支度を整え外のテラスへ。外はまだ真っ暗。槍ヶ岳が見えるサイドへ周ると、ものすごい強風!すぐに取って返し、山小屋に守られた元のテラスで日の出を待つことに。
山の朝は冷える。ダウンジャケットの前をかき合わせて縮こまっていると、周囲の草の中から聞こえるチリリリリ…という虫のようなか細い声に気づく。まだ暗い内からハイマツの中でカヤクグリたちが鳴き交わしている様子。遠くでは雲の間に鈍く輝く雷鳴。そんな1つひとつが、ここまで登ってきたご褒美。
そうして過ごしていると、次第に空が明るくなってきた。

気づけば富士山が姿を現している!眼下には新しい朝を迎えた安曇野の街の明かりが煌めく。刻一刻と変わる空の様子に目が離せないでいると、テラスはいつの間にか人だかり。朝日が出る瞬間のワクワクで一体となる空気感がなんとも言えない。


歓声と共にこの日の太陽が顔を見せる。あぁ、美しいなぁ。あったかいなぁ。



左を向けば朝日に照らされた燕岳が。今回は自炊なので食事の時間に左右されずに過ごせる。よし!このまま燕岳に登りに行こう!
槍ヶ岳側も夜明けとは打って変わり強風が収まっている。あたたかなオレンジ色の光に照らされた風景はどこも新鮮で、山頂へとはやる気持ちとは裏腹に何度も立ち止まって撮影してしまう。



燕岳まではパッと登れるのかと思いきや意外とうねうねした道が続き、途中からあきらめて景色を楽しみながらのんびり行くことに。山頂直下までやってくると、さっき入口付近で一緒になってカメラ片手に小走りで山頂に向かっていた人懐っこい笑顔のお兄さんが一足先に下りてきた。
「今は山頂、誰もいませんよー」と教えてもらい、わーい!独り占めですね♪ とウキウキで最後の岩々を両手を使ってよじ登る。

登頂!燕岳山頂は5人程でいっぱいになるような狭さ。遮るもののない風が吹きつけてきてしっかり足を踏ん張りながら、この素晴らしい景色を独占できる幸運を噛みしめる。

混雑時はサッと記念撮影して交代と聞く燕山頂を、この時は20分近くも独占。名残惜しいけどそろそろ下るかと歩き始めたら、山小屋での朝食を終えたらしき人々が入れ違いで続々と登ってきました。図らずも、最初で最後かもしれない燕岳を絶好のタイミングで登ることができて感謝。

山小屋へ戻る途中でイルカ岩を発見。行きは急いでいたせいで見逃したらしい。ちょうど光の加減でお目目ぱっちり、登山道を外れないようにしつつがんばって背後に燕山荘も入る角度を吟味し、お気に入りの1枚が撮れました。

一旦お部屋に戻り、準備してようやく朝ごはん。起床から3時間半経ってますね。初めて食べるアルファ米は混ぜ方が足りなかったのか戻り方がムラでしたが、美味しくいただけました。カップの中は揚げナスのお味噌汁。ウマー。がんばって担ぎ上げたトマトジュースも体にしみる。
午前: パノラマ銀座をお試しハイク

天気も体調も絶好調。この後は予定通り大天井岳へのパノラマ銀座の道を途中までハイキングすることに。泊まっていた部屋近くのテラスからエントランスに向かう外階段の周囲は素敵なお花畑。館内を通らず、いつもこの階段を通って移動してました。


大天井岳に向かう道はずっと槍ヶ岳が見える大絶景。「銀座」と名の付く登山道の端っこをこの足で歩いていることが信じられない。もっと早くに登山を始めればよかったのに、と時間を無駄にばかりしていた10年前の自分に言いたい…。

常にライチョウの気配にアンテナを張りながら足を運ぶ。何かが動くのを察知してハイマツの茂みをのぞき込んで見つけたのは、ライチョウではなくカヤクグリ。まだ幼さが残る若鳥ちゃん。この地味な高山の鳥カヤクグリが大好きです。

何時までに何をしなければという制約もなく、思う存分足を止めてじっくり鳥を探す。次に会えたのは、こちらも高山を代表するイワヒバリ。いつもハイマツの中に隠れている陰キャのカヤクグリと、開けっぴろげな岩場にいる陽キャのイワヒバリ、と対照的な感じするこの2種。今回もイワヒバリは太陽さんさんの場所で発見。
私がカヤクグリ贔屓なのは陰キャ仲間によるシンパシーなのか…?

標準コースタイム30分のところ1時間半以上かかり蛙岩(げえろいわ)に到着。山に行くとバスやロープウェイの時間に山小屋到着リミットなど、なんだかんだでいつも時間を頭の片隅に置いて行動しがち。それが、この景色に包まれて心ゆくまで写真を撮ったり鳥を探したり…。なんと贅沢な山の過ごし方!
ここで大きな岩に腰かけて小休止。中途半端な時間のせいか、縦走のハイカーの姿もまばらで落ち着けました。

大下りの頭に到着。最初の予定では喜作レリーフがある切通岩の近くまで行ってみるつもりが、もうここまでで大満足。燕山荘に戻ってランチも食べたいし、ここでオヤツを食べてのんびりして戻るのでいいよねという気持ちに。
この辺りになると、燕山荘を通過して一気に大天井岳まで歩くらしき人の姿がちらほら現れ、みんな自然と「サイコー」「この道、大好き!」などと挨拶ついでについ口に出してしまうようなハッピーな登山道でした。

戻ってくる途中から見た燕山荘の後ろ姿。行きは興奮気味で気づかなかったけど、意外とアップダウンのある道。こんなんだっけ?と思いながら、帰りもライチョウを探しながら歩き、山の銀座のお試しハイクが終了。

山男さん、ただいまー。ちなみに山男さんは小屋の玄関脇にひっそりおられて、写真を撮る人もあまりおらず。山男さん、たくさんの人になでられて顔の表情が薄くなってしまったと聞くし、この位のがいいのかな。

午後: のんびりタイム

お楽しみの喫茶サンルームでランチ。室内の窓際で景色を眺めながらカレーライスをいただきました。これ以降は夕方まで写真なし。喫茶室内の写真も撮り忘れてしまったので、こちらは前日に撮った外観の写真。小窓からオーダーして、靴を脱がずに屋外のテラスでも飲食を楽しめます。
その他、午後の時間はこんな感じで過ごしました。
■ 2日目の料金の精算
連泊でも清算は1日ずつとのこと。なお、この時は同じ寝床を2日連続で使わせてもらえました。

https://www.enzanso.co.jp/enzanso/enzanso-questions
■ 売店でお買い物
初日の夕方にも1度買い物していますが、嵐のような混雑で手近のものしか見られず、とりあえずバッジのみを購入。翌日の昼過ぎは空いていてゆっくり見ることができました。買ったものはこちら。

ピンバッジとステッカー2枚、ライチョウの木製マグネットです。山小屋のステッカーの方は早速ナルゲンボトルに貼って使っています。ライチョウマグネットは、ブナやサクラなど何種類かの木材からウォールナットを選びました。ツバメのマグネットもありました。
■ 談話室でくつろぐ
持参した紅茶を入れて、居心地のいい談話室でくつろぎタイム。売店裏にあるこじんまりとした談話室は、おこもり感のある低い天井に木枠の窓からやさしく光が差し込み、蔵書を読みながら過ごせます。

■ 他の登山者さんとおしゃべり
燕山荘は常連らしき団体さんや、夏の思い出作りに慣れない登山道を登ってきた若者仲間などで大賑わいのお祭りムードの場所でしたが、そんな中にもひっそりとソロの女性の姿も。たまたま外のテラスでおしゃべりさせていただいた方は何と山形から。おすすめされた月山は是非行ってみようと思ってます。

そんなこんなで1日気ままに過ごした贅沢な山の休日が暮れました。
前日のすばらしい夕景とは異なり、この日は夕方から雲が出て焼けませんでした。日中はあんなに快晴だったのに、わからないものですね。
こちらの記事で燕山荘を例に山小屋の寝床で快適に過ごす荷物整理について書いています。ご参考にしてみてください。
次回は、燕岳で出会った鳥さんほか動植物についての記録です。
燕岳標高2,763m
ルート: 中房温泉登山口 → 合戦尾根 → 燕岳のピストン
コースタイムのぼり5:20、くだり3:40 累積標高差1270m (Yamap実績値)
燕山荘HP
https://www.enzanso.co.jp/enzanso
中房温泉行定期バス (南安タクシー)
https://nan-an.co.jp/nakabusa/
最後までお読みいただきありがとうございます。山登りの参考になればうれしいです。
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