鳥と実

山に登り、鳥になごみ、手仕事をして暮らしたい

【バードハイク】冬鳥いっぱい@埼玉県県民の森

週末、ハイキングを兼ねて埼玉県県民の森で野鳥観察をしてきました。
埼玉県県民の森はこんなところ ↓
埼玉県県民の森~身近な自然に出会える森~

見えた鳥・聞こえた鳥

アトリ
ウソ
マヒワ (😊)
アカゲラ、コゲラ
ミソサザイ
メジロ
ジョウビタキ
ルリビタキ (👂)
ホオジロ (👂)
カラ類(シジュウカラ、ヤマガラ、コガラ、ヒガラ)+ゴジュウカラ、エナガ
※😊: はじめましての鳥、👂: 声だけ聞こえた鳥

埼玉県県民の森への行き方

埼玉県秩父郡横瀬町に広がる森林公園。登山ガイドの「丸山」というコースを登っていき、丸山山頂の手前にある施設です。

丸山登山は西武秩父線芦ヶ久保駅からスタートし、県民の森分岐までの標準コースタイムはのぼり2時間10分、高低差600m以上のコース。滑りやすい急坂を除けば、基本的に危険箇所もなく歩きやすい登山道ですが、距離も高低差もあるため、山登りをしたことがない人には大変に感じるかと思います。


前半は車道を登ります

芦ヶ久保駅からスタート

改札外にきれいなトイレがあります。駅前の階段を降りて沢を渡り、信号も渡ったら左へ。地図によるといくつかルートが選択できるようですが、私は郵便局を過ぎたところをすぐ右に入って登り始めました。少し登ると武甲山の眺めが広がります。

陽当たりバッチリ果樹公園

前回4月に来た時は車道歩きがジリジリ暑かった記憶がありましたが、今回は霜が降りる程の寒さだったのにもう暑い。冬なのに…と思いながら登っていて、はたと気づきました。
この辺りの地名は「あしがくぼ果樹公園村」。つまりはフルーツの栽培に適した太陽光がさんさんと降り注ぐ南向きの斜面ということ。
登山口に入るまでの30分は太陽に照らされ続けて歩くので、ここに来る時は帽子と日焼け止めが必須。桜が咲いた後からは日傘があってもいいかもしれません。

サルに道を阻まれる!

30分ほどで道が3本交差する地点が現れます。標識では県民の森はそのまま道なりですが、それだと木の子茶屋経由の遠回りになります。今回はショートカットで行きたいのでUターンするように斜面を登っていく道を進みます。一旦標識通りの道を数分登ったところにある公衆トイレに寄ってから、Uターンの道に戻り、登っていきました。

県民の森は12月から冬季休業に入り、仮設トイレしかないそうです。森林学習展示館もクローズしていました。 

遠くに柿を食べるサルが見えたので、のんきに写真を撮っていたら、道を曲がった先でサルの群れが通せんぼしていました!
どうしようかと迷っていたところに、運よくご夫婦が通りかかり、さらに車も走ってきてサル達が散らばったので、ご夫婦にくっついて無事に突破できました。(ありがとうございました!!!)

ようやく登山道がスタート

サルエリアの後、登山口が現れ、獣よけのネットくぐって山道へ。少し細めで見晴らしもない林の中をくねくねと登っていきます。しばらくすると木の子茶屋経由の道と合流する日向山分岐に着き、ここからは道幅が広がり歩きやすくなります。

お地蔵様がいて明るく雰囲気のよい道ですが、実はここは急坂続きのコース。見上げるような急坂を登りきると、一旦平らになって、また急坂。というのを3回くらい?繰り返すと、ついに先に空が明るく抜ける坂に到達し、ここを登りきると車道に出ます。

車道を渡ると最後の坂。前ほど急ではないけどダメ押しされて息が切れます。登り切るとまた車道に出て、ここが県民の森分岐。到着です!

早速ウソに会えました

県民の森へは左に折れて、山並みを眺められるベンチが続く舗装道路を進みます。鳥の気配を探しながら歩いていると、パチパチ木の実を噛む音が。見上げると早速ウソを発見♩

山の影で少し寒かったのですが、ずっと登ってきたことだしベンチで小休止。斜面の木立を見下ろして座ったまま観察できるポイントで、ウソもやってきたし、背の高い針葉樹にアトリも見えました。
騒がしい地鳴きが聞こえて、ウグイス?と思ったら、ミソサザイでした!ミソちゃんは体は小さいのにさえずりも地鳴きも元気いっぱい。

休憩ベンチは意外と少なめ?

そのまま道路を進むと管理棟があり、芝生の広場にベンチがいくつかある他、さっきの道を標識通りに丸山山頂方面へ進むとすぐのところに東屋があります。
管理棟から先に進む道沿いにも東屋があるのですが、ちょっと曰く付きで…人が張り付いているので座って休むことはできませんでした。
今回は芦ヶ久保に近いエリアしかまわりませんでしたが、広い割にベンチはまとまっていて、全体に少なめな印象です。今回行かなかったキャンプ場の方には休憩スペースがあるのかもしれません。

ちなみに管理棟の脇の丸太にヒマワリの種が出してありました。ヤマガラやコガラが集まってくるので、至近で観察したい場合はこちらへ。(写真↓はコガラ)

はじめましてのマヒワさんにも会えました!

舗装道路をはずれて山道に入ったところでエナガのジュリジュリ鳴く声が。双眼鏡で見ていたら、隣の針葉樹にも鳥さん発見。アトリとマヒワでした。
マヒワは思った以上に黄色が鮮やかなんですね。アトリは1羽ごとに個性があって観察が楽しい鳥さん。さらにゴジュウカラにも会えました。本州にいるカラ類4種(シジュウカラ、ヤマガラ、コガラ、ヒガラ)もコンプリート。意外と1回で全種見ることは少ないんですよね。

その他、アカゲラ見れたし、熊の爪痕?も。近場ではなかなか会えない鳥さんを色々見ることができて満喫しました。(↓ ヒガラちゃんと熊の爪痕?)

帰りは木の子茶屋経由で下山

冬至近くで日没が早いので、1時半過ぎからボチボチ下山開始。日向山分岐まで降りてきて少し余裕があったので、山の花道と木の子茶屋経由で下ることに。「日向山方面」を行くと木の子茶屋へ、「芦ヶ久保方面」を行くと朝登ってきたルートを下ることになります。

木の子茶屋のところにある山の花道は、武甲山と秩父の山並みの眺めがいい公園で、桜の季節はしだれ桜がとってもきれいです。また駐車場脇にきれいな水洗トイレがあります。

斜面にあるベンチで黄色くなってきた陽に照らされた武甲山をしばし眺めたあと、最後の下りを開始。急で滑りやすい山道が少しだけあり、あとは車道歩きです。
てくてく歩いていると、さっき山の中で少しお話したおばさまが車で通りかかり、駅まで乗っていかないかとのお言葉!ありがたく甘えさせていただきました。

山の話をおしゃべりさせていただいて、とても楽しかったです。大変助かりました。ありがとうございました!!!
 
Trail Data

丸山標高960m
ルート: 西武線芦ヶ久保駅 → あしがくぼ果樹公園村 → 埼玉県県民の森 → 木の子茶屋 → 芦ヶ久保駅
タイム7:02、距離10.8km、のぼり779m、くだり772m
※ガイドブックの丸山登山標準データ: 歩行時間4:30、距離9.9km、のぼり・くだり651m
バードハイクは鳥を探してあっちこっちへウロウロするので余計にかかりますね…。

埼玉県県民の森地図
http://www.chichibu.ne.jp/~mori/km-ennnai.html
Yamap地図もありました。「丸山」で検索→各地の丸山がずらっと表示→埼玉県の丸山です。

最後までお読みいただきありがとうございます。
バードハイクの参考になればうれしいです。