鳥と実

山に登り、鳥になごみ、手仕事をして暮らしたい

【バードハイク】夏鳥さえずる新緑の御岳山ロックガーデン

低山に新緑が輝く季節が到来。隙あらば山に行こうと目を光らせる日々です。今回は夏鳥との出会いを期待して奥多摩の御岳山に登ってきました。ミソサザイとオオルリの透き通るようなさえずりに、キラキラの黄緑色の木々、ロックガーデンの沢の流れる音…。もう家に帰りたくない!と思ってしまう程の気持ちよさでした。


御岳山はこんなところ ↓

www.ces-net.jp

見えた鳥・聞こえた鳥

オオルリ (天狗岩付近)
ミソサザイ (ロックガーデン)
アオゲラ (参道)
カケス
キセキレイ (御師集落)
ホオジロ (長尾平)
シジュウカラ
エナガ
メジロ
ウグイス(👂)
凡例: 😊はじめまして。👂聞こえた鳥。(  )いた場所★記載がない鳥はあちこちで目撃

御岳山への行き方

JR青梅線御嶽駅を下車。改札を出て道を渡り左手にある停留所からバスに乗り、終点のケーブル下駅まで10分。急坂を約10分登り滝本駅からケーブルカーを利用。

なお、今回はトレーニングも兼ねてケーブルカーを使わず参道を徒歩で登ってきました。御岳ビジターセンターまでは舗装道路を約1時間。高尾山の1号路と同じイメージで登れますが、登山者はかなり少ないです。

御嶽神社の参道途中から登山道に入り、天狗の腰掛け杉手前の分岐から天狗岩経由でロックガーデンを周遊、綾広の滝脇の階段を上の道に登りケーブルカー方面に戻ってきました。下記のマップのコースです ↓
https://www.ces-net.jp/mitakevc/ci/index.html

参道を徒歩で登ると累積標高差1,041m。難しい箇所はないですが、心配な方はケーブルカーでゆったり登りましょう♪
 

 

御岳山参道登山道

参道はつづら折りの舗装道路

バスを降りたら大多数がケーブルカー滝本駅に向かう中、左手にある大鳥居をくぐって登山開始。下を流れる沢からは早速ミソサザイのさえずりが♪

参道は歴史を感じる立派な杉木立の中をつづら折りの舗装道路が続きます。斜度は高尾山1号路よりは若干緩い印象で、小刻みにカーブしてたまに楽な場所もあり、ずっと見上げる坂がつづく高尾山よりは気が紛れるかも…。

ただし、登り切ったところに休憩スペースがある高尾山と違い、御嶽神社への急坂がすぐに続き長尾平まで休憩できない分、こちらの方が長く感じました。

人は少ないけど、車は割と通ります

参道は登る人が少なく足を止めて鳥を探すには好都合。ただし御師集落への関係車両が通るので注意が必要です。途中ケーブルカーの近くを2度通ります。御岳山信仰に関する歴史紹介の看板があり、ベンチも数ヵ所ありました。

左: ちょうどケーブルカーが通りました

カケスがジェージェー鳴きながら杉の間を飛ぶ姿を見上げたり、道の脇に咲く珍しそうな種類のスミレを観察しながら楽しんで登りました。

アオゲラ発見!!

カラ類の元気な声がする中をゆっくり登っていると、突然「キョキョキョキョ!」とけたたましい声がして一瞬見えた影はどうやらアオゲラ。先日の狭山丘陵いきものふれあいの里センターで、アオゲラは桜の木に好んで巣を作るという展示を見たのを思い出し、ちょうど目の前で咲いていた山桜の木の幹に目をやると、いました!
(★狭山丘陵の記事はコチラ →   )

 

なぜか今回は(も?)ピンボケ写真を量産。こんな風に見えますよーという参考情報ということで何卒ご容赦くださいませ… 

参道を登り切りケーブルカー駅からの道に合流。この辺りは御嶽神社の宿坊が連なる御師集落と呼ばれ、古い茅葺き屋根の民家がいい雰囲気。その後お土産屋さんが並ぶ参道を抜けて、御嶽神社に参拝する階段の途中で左に入ると登山道が始まります。

御師集落でキセキレイ、登山道入り口付近でエナガに会えました。

御師集落とエイザンスミレ(?)

天狗岩経由ロックガーデンへの周遊路

夏鳥オオルリ到着

登山道の長尾平分岐を過ぎると、ほどなく天狗の腰掛け杉の手前で左に下る分岐が現れます。この道は天狗岩経由でロックガーデンに至る緩やかな下りのルート。谷底の七代の滝の方からミソサザイがさえずる声が杉木立の森に響いてきました。

長尾平分岐のすぐ脇を七代の滝に降りていく道は険しい急坂で、滝から先はハシゴと木の根道が続くコースなので要注意。なお、長尾平にはテーブルとベンチが並んでいるので立ち寄っても
 

天狗の腰掛け杉 (帰りに通ります)

ずっと下っていき広葉樹が混じる明るい林に変わった辺りで、透き通った美声が聞こえました。最初キビタキかと思いましたが、声の主はオオルリでした。

青い鳥オオルリは正面からだと白いぽっこりお腹が目立ち、背中の青は日影では黒っぽく見えます。見上げる角度の少し高い梢にいることが多い印象。キビタキは予想よりも低い位置にいることもあり、さえずりの聞き分けはまだ慣れないのですが「ホッピピピ」という部分が入ればキビちゃんと確認しています。

どちらも声のする範囲を広く眺めているとたまに移動する影が見えるので、手がかりになります。今回、運悪くちょうど太陽が視界に入る方向でよく見えず。残念!

ロックガーデン

天狗岩で七代の滝との分岐をロックガーデン方面に階段を下ると、ほどなく沢に出ます。明るい光が降り注ぎ、苔むした岩が点在するロックガーデンに到着です。沢に流れ込む水音が心地よく、岩を踏んで沢をまたいだりと楽しく歩いていると、待望のミソサザイが登場!

ミソちゃんは沢の中の岩や倒木をピョンピョンと移動しながらさえずります。小さくて地味な見た目ですが、低い目線の位置でよく動くので割と見つけやすいかと。反面、動き回るので一旦見失うとどこかに消えてしまいます…。

気持ちのいいロックガーデンを歩いていくと、東屋がある広場に出るのでここでお昼ごはん♪ おいしいお塩でシンプルに塩にぎりにしてきたら、すごく美味しかったです!広場からもミソサザイアオゲラの声が聞こえ、カケスの姿も見れました。

右はハナネコノメソウ?

復路

綾広の滝~大岳道分岐~長尾平

新緑の景色を眺めてのんびり休憩したので、そろそろ帰ります。今回は先にある綾広の滝を見てから急な階段を上がり大岳山への登山道との分岐からケーブルカー駅方面へ。この道は道幅が広くなだらかで歩きやすく、時折市街地方面の見晴らしもあります。

途中にあるトイレが新しくてキレイなのでおすすめです 

行きに下った分岐の手前で、下に降りてきたカケスを発見!高い所を飛んでいたり、枝が混んでよく見えないことが多いカケスですが、今回は写真も撮れました♪

長尾平~参道~バス停

午後の光がきれいな長尾平にちょっぴり寄り道。ここは平坦で道幅がとても広く、左右の明るい林にいるカラ類などをゆっくり観察できます。10分程で見晴らしのよい展望台に出ます。展望台付近の原っぱでホオジロを見て、本日のバードハイクは終了~!あとは参道をとっとと下ります。

Trail Data

御岳山標高929m
ルート: ケーブル下バス停 → 参道 → 御師集落 → 長尾平分岐 → 天狗の腰掛け杉手前分岐 → 天狗岩 → ロックガーデン → 綾広の滝 → 大岳道分岐 → 長尾平 → 参道 → ケーブル下バス停
タイム5:47、距離11.4km、のぼり1,041m、くだり1,040m (Yamap実績値)
天狗岩・ロックガーデンルート地図
https://www.ces-net.jp/mitakevc/ci/index.html

西東京バス時刻表
https://www.nisitokyobus.co.jp/rosen/noriba/mitake.html

最後までお読みいただきありがとうございます。バードハイクの参考になればうれしいです。

「鳥のこと」の記事一覧はこちらからどうぞ! →  

\Instagramも日々投稿中!/ →