鳥と実

山に登り、鳥になごみ、手仕事をして暮らしたい

【山旅・鳥旅】静寂の雨の尾瀬-紅葉のロングハイク(2023年10月) | エリア・アクセス・山小屋編

2023年に登った山の備忘録。昨年中に書き上げられなかったので、引き続き…。

乗鞍岳登山の後、シーズン中にもう1回、長野以外でゆったりハイクに行きたいなぁと考えて、尾瀬に決めました!

長くなるので、以下の3つに分けてお伝えします。

  • Day1: 尾瀬の概要 (エリア、アクセス、山小屋)
  • Day2: 雨の尾瀬ヶ原~尾瀬沼ハイク
  • Day3: 出会えた野鳥と花

★乗鞍岳登山の記録はコチラ → 夏の終わりの乗鞍岳-雷鳥探した3日間 - 鳥と実

※記事の最後にデータをまとめています

尾瀬のエリア

尾瀬はこんなところ ↓

oze-fnd.or.jp

どうせ行くなら湿原も湖沼も山も楽しみたいと欲張りなプランを思い描いていましたが、尾瀬は予想以上に広大!悩んだ末、せっかくなので2泊3日で尾瀬ヶ原・尾瀬沼をゆっくり満喫するプランにしました。

鳩待峠から入り山ノ鼻で1泊。翌日、尾瀬ヶ原から尾瀬沼へのロングハイクを楽しみ、尾瀬沼でもう1泊。3日目は尾瀬沼散策の後、大清水に抜けるプランです。登山はまたのお楽しみに…。

尾瀬には大きく分けて以下のエリアがあります。

尾瀬ヶ原 (湿原エリア)

尾瀬といえば、水芭蕉が咲く尾瀬ヶ原。玄関口となる群馬側の鳩待峠から渓流沿いに続く林の中の木道を1時間程下り、尾瀬ヶ原西端の「山ノ鼻」地区に着きます。ここには、山ノ鼻ビジターセンターと山小屋が3軒、また至仏山登山口もあります。

山ノ鼻からは左右に雄大な湿原の風景が広がる木道が続き、反対側の端の「見晴」へ約2時間。見晴地区にはたくさんの山小屋と、温泉、豪華メニューが楽しめるカフェまであり、こちらに宿泊して尾瀬ヶ原を楽しむプランが人気のようです。

草紅葉の尾瀬ヶ原から望む燧ヶ岳
尾瀬沼 (湖沼エリア)

尾瀬沼は一周約2時間半もかかる大きな沼で、これより高い標高に尾瀬沼より大きい湖沼はないそう。尾瀬沼ビジターセンターと山小屋が数軒あり、群馬側の大清水や、福島側の沼山峠から入れます。尾瀬ヶ原からは白砂峠を越えて尾瀬沼を半周すると到着します。

霧でかすむ尾瀬沼。水面に浮かぶ黒い点はすべて水鳥
至仏山・燧ヶ岳 (登山コース)

尾瀬には至仏山と燧ヶ岳という2つの登山コースがあります。至仏山は初級者以上、燧ヶ岳は東北地方最高峰の山で中~上級者向けの山です。

至仏山は尾瀬ヶ原の入り口近くにある標高2,228mの山で、一般的な山ノ鼻地区から登るコースは一方通行で、山ノ鼻側に下ることはできません。尾瀬ヶ原への玄関口である鳩待峠からはピストンで登れます。一方、燧ヶ岳は尾瀬ヶ原と尾瀬沼の両側からいくつかルートがあります。コースタイムも長く、ぬかるんで悪路の場合もあるそうで、初級者の私にはまだ挑戦できない山です。

鳩待峠から至仏山に少し登った辺りで見たコガラちゃん

尾瀬へのアクセス

高速バス尾瀬号を利用

都内からアクセスしやすい群馬側の他、福島側・新潟側などがあります。

  • 尾瀬ヶ原: 群馬側の戸倉・鳩待峠から
  • 尾瀬沼: 群馬側の大清水、福島側の沼山峠から、が一般的

群馬側は上越新幹線上毛高原駅からもバスがありますが、私は高速バスの尾瀬号を利用しました。高速バス尾瀬号は、バスタ新宿発で練馬または川越を経由し、戸倉まで所要約4時間。夏期を中心とした季節限定で、秋の紅葉時期は運行がありました。

尾瀬号と、その他のアクセス方法詳細はこちらをご参照ください ↓

関越交通尾瀬号: https://kan-etsu.net/publics/index/17/

尾瀬へのアクセス: https://www.tokyo-pt.co.jp/oze/access

戸倉からはシャトルバスで鳩待峠へ

シーズン終わりの平日の高速バスは空いていて快適でした。2ヶ所で休憩があり、高速もスイスイ進み予定より早めに戸倉に到着。

バスを降りたら5分程歩き、シャトルバスに乗り継いで鳩待峠へ。乗り合いタクシーもあり、流れ作業で振り分けているようです。なお、戸倉に立ち寄り温泉がありました。戸倉から帰る時に利用してみても良さそうです♩

鳩待峠には大きい休憩所があり軽食も食べられます。ここから木道を下って1時間ほどで憧れの尾瀬ヶ原に到着!

尾瀬ヶ原(山ノ鼻付近) 柔らかな秋の景色
大清水からは尾瀬沼へ

尾瀬号で大清水まで行くと尾瀬沼に入れます。林道を徒歩1時間20分、または送迎バス(有料)で一ノ瀬休憩所へ、そこから山道を登り2時間弱かけて尾瀬沼の中心に着きます。私は帰りに利用したのでずっと下りでしたが、行きはひたすら登りが続くので結構キツそうだなぁと思いました。

大清水休憩所は食堂やお土産も買える大きな建物。一ノ瀬休憩所はバスの待合所で自販機がありました。

一ノ瀬休憩所付近の沢
この他、新潟県魚沼方面の奥只見ダムから観光船で入ることもできます。いつか行ってみたい憧れのルートです!
( → http://okutadami.co.jp/oze/oze_course1.html )
 

山小屋

今回は山ノ鼻の至仏山荘と、尾瀬沼の尾瀬沼山荘に泊まりました。どちらも東電系列の山小屋で、ネット予約ができて便利です。

至仏山荘

定員77名の大きな山小屋で、ほぼ満室でにぎわっていました。宿泊した女性用相部屋は6人部屋のベッドルーム(3×2段)。各ベッドに仕切りとカーテンが付いていて個室感があり落ち着いて過ごせました。室内にコンセントあり。お風呂付きでドライヤーも使えて快適。

食事は広い土間の食堂でいただきます。夕食はハンバーグ、朝食は和食。お味噌汁が具だくさんでおいしかったです。おかずも数種類添えられて、プチケーキのデザートもついていました。お湯が入った保温ポットがあり、自由にいただけました。

https://www.tokyo-pt.co.jp/oze/mountain-villa/shibutsu

尾瀬沼山荘

定員50名。至仏山荘よりは小さめで相部屋は和室にお布団ですが、ラッキーなことに、たまたま他に相部屋の方がいなくて、広いお部屋を贅沢に独り占め!普段は個室用のお部屋なのか、鍵付きで一人でも安心でした。こちらもお風呂があり、フロントでドライヤーも貸していただけます。

食事はこじんまりした食堂で尾瀬の紹介ビデオを見ながらいただきます。季節限定の茸汁が絶品でした。具はキノコのみですが、見たことも食べたこともないキノコがわんさか入っていて、香りがよく歯ごたえシャキシャキ。おかずはフライと豚の角煮など。揚げ具合がさくさくで、角煮は油っぽさがなく味がしっかり染みていてどれもおいしかったです。こちらもポットのお湯を自由にいただけました。
https://www.tokyo-pt.co.jp/oze/mountain-villa/ozenuma

尾瀬沼山荘は、スタッフさんが和気あいあいと楽しそうで、居心地の良い山小屋でした!
 

森の中で見つけたキノコ。茸汁にはこんなキノコも入っていたのかな??

「尾瀬ヶ原~尾瀬沼編」に続きます…

Trail Data

ルート: 鳩待峠 → 山ノ鼻約60分
関越交通尾瀬号
https://kan-etsu.net/publics/index/17/

尾瀬財団
https://oze-fnd.or.jp/
環境省 尾瀬国立公園
https://www.env.go.jp/park/oze/

尾瀬へのアクセス (東京パワーテクノロジー株式会社)
https://www.tokyo-pt.co.jp/oze/access

最後までお読みいただきありがとうございます。山歩きの参考になればうれしいです。