JR東日本エリアの鉄道が1万円で平日1日乗り放題になる期間限定のキュンパスを利用して、冬の安曇野に白鳥を見に行ってきました!白鳥の飛翔する美しい姿や、岸に上がってのんびりする微笑ましい様子など写真多めでご報告します。
安曇野はこんなところ ↓
安曇野の白鳥飛来地は徒歩でアクセス可能
安曇野で白鳥が見られるポイントは、
- 御宝田遊水池 (JR篠ノ井線明科駅)
- 犀川白鳥湖 (JR篠ノ井線田沢駅)
どちらも駅から徒歩20~30分の距離にあり、車に乗らない私でも大丈夫。
白鳥は朝になると付近の田んぼに採餌に出かけていき、午後遅くに戻ってくるという行動パターンだそうで、日中の飛来地はお留守な場合があるそうです。
電車の時間を調べたら、朝7:26上野発の北陸新幹線に乗り、長野駅で特急しなのに乗り換えれば9:38に明科駅に着くことがわかり、この時間ならまだいるかも?と期待して行き先は御宝田遊水池に決定。もしお留守だったら夕方近くに犀川白鳥湖に移動しようと考えていましたが、結果、御宝田遊水池で白鳥さんたちに会うことができました♩
マップはこちら ↓
御宝田遊水池アクセスマップ - 安曇野市公式ホームページ
安曇野に白鳥が飛来する時期
安曇野にやってくるのはコハクチョウです。
例年10月中旬頃に第一陣が到着し、ピークは1月中旬から2月上旬。3月に入ると遠くシベリアに向けて帰り支度に入るそうです。
今年は暖冬で新潟近辺でも田んぼに雪が少なく採餌可能だったためか、安曇野まで南下してくる白鳥の数は近年になく少なかったそうです。近隣エリアの諏訪湖ではなんとたった2羽だったとのこと。温暖化の影響はここにも現れているんですね…。
詳しい飛来状況はこちらで確認できます ↓
白鳥飛来情報 - 安曇野市公式ホームページ
御宝田遊水池ではたくさんのカモたちがお出迎え
明科駅から歩いて20分程度
明科駅はきれいな駅舎でトイレもぴかぴか。御宝田遊水池にも仮設トイレがありますが、こちらで利用しておくとよさそうです。遊水池近くの「せせらぎ」という施設にもトイレがあるそうですが、月曜休館で開いていませんでした。
遊水池までの車道はトラックがたくさん通る道なので要注意です。塔ノ原交差点で犀川橋方向に右折すると水辺に養殖場があり、左に続く水路脇の土手の道があります。この道は車もほとんど通らず、安曇野の水辺の雰囲気が味わえる気持ちのよい道。白鳥さんへの期待も高まります♩
御宝田遊水池に到着。カモがたくさん!
遊水池が見えてくると、たくさんのカモの姿が。確認したら、マガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、コガモ、オオバンあたりがいました。
入り口に本日の飛来数が掲示されていて、鳥インフル感染防止の靴底消毒用たらいも設置されていたので、靴を消毒してから入りました。(帰りも消毒しましたよ)
ボランティアの方が準備した白鳥の餌のおこぼれをもらっているのか、見学者が来るとカモたちが上陸して行進する様子が面白い。
※この日は事情により白鳥の餌の準備はありませんでした。地元の方のお話では、以前はパンなどを白鳥にあげてしまうことがあったので、ボランティアの方々が餌として籾を設置してこれを防いでいるそうです。今時ペットにだって人間の食べ物を与えないのは常識なのに、野鳥にお菓子をあげる人っているんですよね…
白鳥いましたー!
白鳥飛来地は奥の川沿い
池には白鳥の姿は見えず…。やっぱりもっと朝早くに来ないとダメだったかぁと思いながらカモたちと遊んでいると、奥の方に歩いていく人の姿が。まだ先もあるのかな?と進んでみると「白鳥見学はこちら→」と手書きの小さな看板が!うっかり見逃して帰ってしまうところでした。あぶなかったー。
水路に沿って5分ほどで犀川の河原に出ました。遠くに水色の川に浮かぶ白鳥たちの姿が。わーい、いました!50羽以上いる様子。数羽でも見れればいいなぁと思っていたので嬉しい♩
風が吹いて一斉に飛び立つ
白鳥たちはプカプカ水面に浮かびながら、次第に同じ方向に首をもたげて整列するようになり、ソワソワして鳴き声もあげはじめました。そんな様子を眺めていると、ふいに水面を走るように助走をつけ、川に沿って弧を描くようにして飛んでいきました。一気に全部が飛ぶ訳ではなく、10羽以下のグループ単位(家族?)で飛び立つみたいです。
何度かそうして飛び立っていき、最後に15羽くらいが残りました。
岸に上がってくつろぐ姿をじっくり観察
飛び立ちを見た後、他の見学者がいなくなり私だけになりました。白鳥たちを警戒させないようにしゃがみ込んでじっと観察していたら、安心したのか岸に上がってのんびりくつろぐようになりました。羽繕いしたり、居眠りしたり…。かわいいなぁ。
さっきの一団が戻ってきたっ!
小一時間ほど誰もいない岸辺でのんびり観察しつつ写真を撮っていると、遠くから鳴き声が近づいてきました。白鳥の声に馴染みがないためすぐに認識できなかったのですが、声の方に視線をやるとさっき飛び立ったと思われる白鳥の一団がこちらに向かって飛んできていました。
そして草むらの影に隠れていた私を目がけて飛んで来て、頭上で旋回した後、元来た方に戻っていきました。もしかしたら私に気づかずに帰ってきて、まだ人がいたので着陸せずに戻っていったのかな?一人居残っていてごめんよ…。
白鳥には申し訳なかったけど、迫力ある美しい姿が頭の真上で旋回するという幸運に大興奮でした。「うぁぁぁ来たー」「きゃー間に合わん~」と声にならない叫びをあげながら夢中でシャッターを切りました。
昼からは安曇野ウォーキング
今回のメインの白鳥見学に大満足し、ウォーキングに出発。安曇野は本当に水が美しく、遠くに雪をかぶる北アルプスを眺めながら気持ちよく歩ける場所でした。御宝田遊水池もところどころでプクプク泡が上がって水が湧き出ているようでした。
ウォーキングには積雪の状況が気がかりでしたが、道路上に雪が残っているところはありませんでした。朝ちらついていた雪も止み、お昼頃からは晴れてポカポカ陽気。途中でキジがスタタタッと道を横切ったりと、楽しく鳥探しをしながら歩きました。
コハクチョウ
渡りの鴨: マガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、コガモ
オオバン
チュウサギ (コサギ?)
タヒバリ
セグロセキレイ
ホオジロ
キジ
ジョウビタキ
カシラダカ
カワラヒワ
モズ
トビ
この日は、JR明科駅→御宝田遊水池→大王わさび農場→JR穂高駅というコースです。途中遠回りをしてしまい結構な距離でしたが、標識もあり無事に穂高駅に到着。
今回の1day tripの行程と旅の風景をInstagramで投稿しています!
よろしければお立ち寄り下さいませ ↓
ルート: JR明科駅 → 御宝田遊水池 → 大王わさび農場 → JR穂高駅 +松本市内散策
出発から帰宅までの1日の総歩数31,009歩 (22.3km)
最後までご覧いただきありがとうございます。鳥旅の参考になればうれしいです。