鳥と実

山に登り、鳥になごみ、手仕事をして暮らしたい

【山旅・鳥旅】雪の戸隠古道ウォーク (2023年11月末)

2023年の山旅の記録。戸隠古道がまだだったので、サラッと振り返ります。

 

戸隠古道はこんなところ ↓

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記事の最後にデータをまとめています。

戸隠までの行き方

長野駅下車後、善光寺口へ。戸隠方面行きのバス停は大通りを渡った先の離れた場所にあります。バス停前のアルピコ交通の長野駅前案内所でチケットが購入可、クレジットカードも使えました。待合スペースと戸隠のマップもあります。

戸隠中社までの所要時間は約1時間。山を登っていくので、座れないと結構疲れます。シーズン終わりの11月末の土曜日で座席は満席、立っている人もちらほら。途中、善光寺から乗った人は全員座れなかったので、長野駅から乗った方がよさそうです。なお、冬季は中社までの運行となります。

アクセス方法はこちらが詳しいです ↓
戸隠神社へのアクセス おすすめルート【バス編】 | 戸隠観光なび

長野駅ビルMIDORIは充実していました。大好きな信州味噌の品揃えが豊富♩ 買うと温めてくれるおやきのお店もありました。
 

 


まさかの雪!!!

戸隠神社宝光社からスタート

正式な戸隠古道ウォークの起点は一之鳥居ですがかなりの距離なので、私は宝光社でお詣りをしてから神道を通って中社に向かいました。

雪が降る前にと11月の最終週に設定したのに、強い寒気の到来でまさかの積雪…。バスで標高が上がるにつれて雪がちらつきはじめ、戸隠に着くと雪景色でした。中社からの池めぐりコースは雪とぬかるみがひどくて予定変更。鏡池入口までは車道を進み、冬季通行止めの車道を通って鏡池まで行くことに。

お昼は戸隠蕎麦「そばの実」さん

その前に、鏡池入口にある「そばの実」さんで名物戸隠蕎麦をいただきました。お蕎麦は当然文句なし、一緒に頼んだ天麩羅のカボチャとナスが衣サックサク中身はトロッとして、とっても美味しい!! 広くて清潔な店内やお店の方の柔らかい対応も居心地よく、戸隠を再訪することがあったら絶対また行きたい。

人気店のようで広い駐車場にもひっきりなしに車が入ってきましたが、この時期は10分ほどで入店できました。お土産も販売していて、手作りあんずジャムを買いました♩
 

鏡池までは冬季閉鎖の車道を40分

鏡池までの車道は場所によっては10㎝以上の積雪でしたが歩けました。途中、逆方向からきた方とすれ違い、コースの状況を伺ったら、まぁ何とかなったとのことだったので、このまま進んでハイキングコースをたどって奥社まで行くことに。

雪をかぶった戸隠山が絶景

鏡池からの眺めが素晴らしい

林の間から山並みがちらちら見える車道を40分。鏡池に着くと、目の前にドーンと戸隠山のゴツゴツした山塊が迫ります。雪で薄暗く煙る黒い戸隠山が格好いいこと!間近に迫る山を見上げ、有名なナイフリッジの「蟻の塔渡り」はあれか…と圧倒されつつ小雪がちらつく静かな池のほとりにたたずみました。

上級者向けの戸隠山。一生登ることはないので、その姿を拝めただけで満足です。

ハイキングコース経由で随神門へ

随神門までの森の中のコースは1組にしか会わず、熊注意の看板が多数。この時期もまだ熊出るのかなぁと熊鈴を振り回しながら歩きました。また雪が降り始め、ぬかるみと滑る木道が歩きにくく、周りを楽しむ余裕もなく静かな森を黙々と足を進めます。

森の中にたたずむ天命稲荷のお狐さま

45分程で随神門に着くと、大鳥居からの参道を歩く方々が急にたくさん現れて、何だか異世界から来た感覚。有名な大木の杉並木の参道ですが、観光客の多さにあまり神秘的な雰囲気を感じられず…。人っ子一人いない森の中の方が神秘的なのです。

戸隠神社奥社に参拝

奥社までの参道は雪が積もって滑りやすい。特に階段が始まってからはツルッツルに凍り付いた急な階段の連続で一切気が抜けず、非常に精神が疲れました。これも修行なのでしょうか?何度か滑りましたが幸い転ぶことはなく、無事にお詣りを済ませ、より恐怖感が増す下りでまたもや精神をすり減らし戻ってきました。

危険なのでカメラをしまったまま歩き、うっかり写真を撮り忘れてしまいました…
 

翌朝、森林植物園で鳥探し

翌日は朝から楽しみにしていた戸隠森林植物園での鳥探し。お天気も回復して青空が広がり、日当たりは太陽の暖かさが感じられる心地よい朝の時間でした。青空に輝く戸隠山もまた美しい!

森林植物園入り口の茶屋にいたゴジュウカラ
リス!イノシシ!キツネ!(の足跡)

この時期、朝から森林植物園で野鳥観察をする人は少ないようで、新雪に足跡をつけながら、まずは木道コースへ。

誰もいないと怖くなるのが熊の存在。周りの様子に気をつけながら進んでいくと、前方に生き物が動く影を発見!ギャアー熊でたー!と焦りましたが、よく見たら小さい。遠くから双眼鏡で確認すると、どうやらイノシシのようです。思ったより小型でしたが、ブホブホブホと鼻息荒く土を嗅ぎ回っていました。その内こちらの存在に気づいて走り去ってしまいました。

他に湿原エリアではミソサザイが元気に地鳴きしながら跳ね回っていました。

モミの木園地方面は昨日歩いたので、この後は斜面を登って林の中をみどりが池方面へ。こんどは何とリスに会えました!針葉樹の樹皮を集めてせっせと頬張っていました。冬ごもりの巣穴に敷き詰めたりするのでしょうか?可愛すぎます。

後ろ髪を引かれつつ先に進むと、今度は雪についた獣の足跡を発見。これはキツネの足跡だそうです。雪についた足跡を見る機会は普段ないのでワクワクします♩ キツネさんにも会いたかったなー。

園内にはベンチや東屋が点在

みどりが池は小さな池で、この時期凍結し始めていて水鳥はいませんでした。池の脇にテーブルとベンチがあり日当たりがよくて気持ちよかったのでちょっと休憩。

みどりが池や鏡池付近にトイレがありますが、冬季は閉鎖中だったのでご注意ください。中社や戸隠神社入口のトイレは使用できました。
 

森林植物園は園内にベンチや東屋が点在していて、いくつも小道が分かれるルートを辿ってのんびり鳥探しが楽しめる場所でした。今回はあまり鳥さんに会えなかったので、次回は雪で歩けなかったルートも含め夏鳥が見られる時期にお弁当持参で丸1日探鳥三昧しに来たいと思いました!

見えた鳥と生き物

キバシリ
ミソサザイ
ツグミ
ホオジロ
ゴジュウカラ
コガラ
ヤマガラ
シジュウカラ
リス
イノシシ
キツネ (足跡)

野鳥観察のポイント

園内は湿原の木道エリアと森林の中の土の道のコース。みどりが池付近にはテーブルとベンチがある他、林の中にもベンチや東屋が点在しています。湿原、池、明るい林、針葉樹の森などバリエーションに富んでいるので色々な野鳥や生き物に出会えそうな場所でした。ただ訪れた11月末は鳥が少ないのか、カラ類やツグミ、ミソサザイなど常連さんにしか会えませんでした。

Trail Data

戸隠神社奥社標高1,350m
ルート: 戸隠神社宝光社 → 神道 → 中社 → 鏡池入口 → 鏡池 → 森林植物園 → 随神門 → 奥社 → 大鳥居

タイム4:05 (標準コースタイム)、大鳥居から奥社の距離5km、標高差140m
戸隠古道マップ
https://togakushi-21.jp/

アルピコ交通バス [長野ー戸隠線]
https://www.alpico.co.jp/traffic/local/nagano/togakushi/

最後までお読みいただきありがとうございます。参考になればうれしいです。