2023年の山旅の記録。残すところ入笠山と戸隠古道の2つになりました。今回は紅葉の入笠山トレッキングの記録です。
入笠山はゴンドラで手軽に登って360度の絶景が眺められる初心者向けの山。春のすずらんが有名ですが、夏は高山植物とアサギマダラ、秋は紅葉、と季節ごとの風景も楽しめます。訪れた日は秋晴れの青空にオレンジ色の紅葉が鮮やかでとってもキレイでした!
入笠山はこんなところ ↓
記事の最後にデータをまとめています。
入笠山までの行き方
特急あずさに乗りJR中央本線富士見駅で下車。改札を出るとロータリーに無料送迎バスの乗り場があります。富士見駅で停車する特急あずさは本数が少なく、送迎バスも行き帰り1便ずつしかないので事前に要確認です。送迎バス10分で入笠山がある富士見パノラマリゾートに着き、ゴンドラに乗れば一気に1,780mの高台へ。
なお、ゴンドラ料金はモンベルカードで割引になりました(2023年10月時点)。クレジットカード他各種支払方法が選べます。
送迎バスの詳細はコチラ ↓
https://www.fujimipanorama.com/summer/access/
まずは八ヶ岳の絶景
ゴンドラは逆向きに座る
ゴンドラに乗り込んだら、頂上方向ではなく麓を見下ろす側に座ると、正面に八ヶ岳の眺めを楽しめます。換気のために少し開いた通気口からカケスやカラ類など鳥の声も聞こえてきて、一気に山の気分が盛り上がります。
山頂駅に到着すると、春はすずらんが咲く広々とした斜面が広がり、ドーンと八ヶ岳の絶景が広がります。トイレは山頂駅の他、ルート上にもいくつかあるので安心です。
ここでのんびりしたいところですが、帰りの送迎バスを逃したくないので、まずは入笠山山頂へ向かいます。戻ってきて余裕があれば山野草公園を散歩の予定です。
入笠湿原を通って入笠山山頂へ
分岐はどちらからでも入笠湿原へ
山頂駅を出るとすぐに分岐があり、どちらを通っても10~15分で入笠湿原に通じています。山野草公園脇を通る右側のルートは少しだけアップダウンがある巻き道っぽいルートで、春に来た時にはカタクリなどが咲いていました。
今回は左に折れて砂利道を行くルートへ。広い砂利道を進むと、ほどなく明るい林の中の土の道に入ります。オレンジ色に紅葉した木々に囲まれたほぼ平坦な道を歩いていき、鹿避けのネットのくぐると広い入笠湿原に降りていく階段が現れます。
広々とした入笠湿原
湿原は高い木が生えていないため見通しがよく、紅葉の景色が眼下に広がります。真っ直ぐに続く木道の階段を降りると十字路にぶつかり、ここで最初の分岐を右に行ったルートと合流します。
十字路を左に折れて進むと、湿原が終わり山彦荘前に出ます。ベンチとトイレがあるので、ここでひと休みしてもいいかもしれません。ここからは砂利道と並走するトレッキングルートが少し続き、花畑の脇を通って10分程でヒュッテ入笠へ。ヒュッテ入笠ではランチを食べることができます(ランチ営業はスケジュールを要確認)。
花畑までならスニーカーでもOK
ここまでは緩やかな散策ルート。特に山登りの経験がなくても問題なく楽しめて、スニーカーでも大丈夫です。
入笠山山頂からの360度のパノラマは見られませんが、山登りが苦手な方は花畑までのお手軽コースで山の雰囲気を楽しみ、ゴンドラ山頂駅の展望台から八ヶ岳の景色を眺めながらカフェでソフトクリームを食べてのんびりするのも良さそうです。
入笠山山頂は手軽に登れて360度の大パノラマ
登山口からは約40分の山登り
登山口に最後のトイレがあります。これ以降は、本格的な上りの山道が始まります。岩の段差が大きいところや、滑りやすい斜面もありますが、初心者でもゆっくり登ればおおむね大丈夫。展望はなく、林の中の道を進みます。
途中で「岩場コース」と「岩場迂回コース」の分岐の看板が現れます。岩場コースを行くとちょっとした岩ゴツゴツの登りが楽しめ、迂回コースは危険個所がなく多少緩やかな登りです。どちらのコースを進んでも、それほど長くは続かずに最後の階段が始まり、山頂に到着。
山頂は広々としたスペース
山頂は木がなく、なだらかに開けたスペースに岩と砂利の地面が広がります。中央に標柱が立っていて、見回すと360度どの方角にも山岳の眺めが!八ヶ岳はもちろん、甲斐駒や富士山、日本アルプスの峰々、条件がよければ遠くに夏に登った乗鞍まで見通せます。
ここにはベンチはないので、座りのよさそうな石を見つけて腰を落ち着けます。なだらかなのでレジャーシートも広げられます。どの方角でも眺めがいいのがうれしい。私は諏訪湖方面(?)を眺めながら、朝、新宿駅の駅弁屋さんで買ってきた小淵沢駅名物の天むすを食べました♪ 山頂でじっとしていると少し寒いので、コーヒーを保温ポットに入れて持ってきてよかったです。
帰りの入笠湿原と山野草公園で鳥探し
今回、夏鳥と冬鳥の端境期で鳥の姿は少なかったです…。入笠湿原でホオジロとルリビタキ、山野草公園でカケス。あとは常連さんのカラ類。以前5月に来た時に湿原でアナグマに会えたのですが、今回はいませんでした。
カケス
ホオジロ
ルリビタキ
常連さんたち(エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ)
バードウォッチングに良さそうなポイントは、
◆ゴンドラ山頂駅近くの山野草公園
◆入笠湿原のメインから脇道の木道に入った辺り
◆花畑エリア
この辺りはなだらかで人も少ないので、のんびり鳥を探すことができそうです。
最後はカフェでのんびり
ゴンドラは15分程の乗車時間で、バス停までも10分弱かかるので、遅くとも送迎バスの30分前には山頂駅からゴンドラに乗る必要があります。
山頂駅付近まで戻ってくると、まだ少し余裕があったので、山野草公園入り口にある山頂カフェで名物のルバーブソフトを食べました。ルバーブは酸味がある赤い野菜。甘酸っぱいピンク色のソフトクリームがとてもおいしかったです!カフェのテラスからは八ヶ岳の峰々が一望できて、来年はあそこに登るぞーと意気込みながら山の余韻を楽しみ、今回は終了。
入笠山標高1,955m
ルート: 富士見パノラマリゾートゴンドラ山頂駅 → 入笠湿原 → 入笠山 (ピストン)
タイム3:57、距離5.2km、のぼり310m、くだり458m (Yamap実績値)
トレッキングコース案内
https://www.fujimipanorama.com/summer/access/
地図
https://www.fujimipanorama.com/summer/wp-content/uploads/2023/03/nyukasa_2023MAP-autumn.pdf
アクセス・無料送迎バス
https://www.fujimipanorama.com/summer/access/
ヒュッテ入笠
https://hutte-new-casa.com/
最後までお読みいただきありがとうございます。山歩きの参考になればうれしいです。