鳥と実

山に登り、鳥になごみ、手仕事をして暮らしたい

【山旅・鳥旅】夏の終わりの乗鞍岳-雷鳥探した3日間(2023年8月) | Day3

大満足のご来光と剣ヶ峰登頂が終わり、ついに最終日。今回は旅の本命の1つ雷鳥の結果と初の山小屋泊の感想、服装・持ち物などについて綴ります。
※Day1・Day2の様子はコチラからどうぞ ↓
Day1: 夏の終わりの乗鞍岳-雷鳥探した3日間 | Day1
Day2: 夏の終わりの乗鞍岳-雷鳥探した3日間 | Day2

※記事の最後にデータをまとめています

雷鳥には会えたのか!?

天気によっては最終日に剣ヶ峰に登ることも考え2泊3日の行程にしましたが、幸いスケジュール通り登れたので、3日目は残る本命のライチョウ探しに出かけました。この2日間ずっと探しながら歩いていたのですが、まだ会えていなかったんです。

ご来光を拝んだ大黒岳は、ハイマツがたくさん茂っていてライチョウがいそうな雰囲気。行きつ戻りつ丹念に見て歩き、山頂から先の方まで降りていってみたのですが、残念ながら見つけることはできず。。この時期は上空をタカが飛ぶことが多く、天気がいい日にはハイマツの奥に隠れてしまうのだとか。

ハイマツ越しに見上げるとうろこ雲。そろそろ秋ですね

3日もあるんだから、きっと会えるだろうと期待していたので意気消沈。。

でもライチョウこそ会えなかったものの、ホシガラスやイワヒバリ、カヤクグリなど高山の鳥にたっぷり会えたし、何よりすばらしい山の景色とご来光を体験でき、3年越しの念願の山旅は大成功!

鳥さんとの出会いはタイミング。後ろ髪を引かれつつ山を下りました。

「もっと高い山まで自分の足で上がっておいで」というライチョウからのメッセージなのかも。冬の間、低山でトレーニングして、また別のお山で雷鳥チャレンジします!
 

大黒岳を降りたところにある最高所記念バス停。今回出会えた雷鳥です笑

立ち寄り温泉に入って帰りました

帰りの乗鞍高原観光センターで、温泉に立ち寄り汗を流してきました。バス停から歩いて5分程の湯けむり館さんです。乳白色のお湯と露天風呂からの山の眺めが気持ちいい温泉施設で、余韻に浸りながら真っ青な夏空と昨日登った乗鞍岳の景色を眺めてサイコーでした!(※バスの切符売り場に割引券あり)
乗鞍高原 湯けむり館 – 乳白色の極上日帰り温泉

湯上がり後は、バス停脇のカフェでジェラートを食べてひと休み。寒かった山岳地帯とは打って変わり、乗鞍高原は夏!バス乗り場にはなぜかおじさんが弾く沖縄の三線の音がしていて、楽しかった夏休みが終わった後のちょっぴり寂しい気持ちになりつつ、乗鞍を後にしました。

初の山小屋泊の感想

お世話になった白雲荘さん

norikura-hakuunso.jimdofree.com

今回、お世話になったのは乗鞍白雲荘さんです。畳平バスターミナルからすぐ、鶴ヶ池の目の前にある山小屋です。

清潔でお風呂もあり、相部屋は男女別で山小屋初心者にもオススメというブログ記事を見かけたことがあり、ここなら山小屋チャレンジできるかも?と以前からチェックしていました。

館内には手作りの鳥情報のパネルがあり、鳥好きさんにもオススメの山小屋です。面白くて丹念に読み込んでしまいました。
 
玄関のすみっこに雷鳥さんがいました。可愛い!!
女性用相部屋に泊まりました

宿泊したのは女性用相部屋。2段ベッドが左右にあり、お布団は1ベッドにつき3つ置かれていたので、最大では3×4=12人収容できるのかと思いますが、利用した時は1ベッド3人用スペースを1人で使って余裕たっぷりでした。

ベッドにはカーテンがついていて、着替えにも困らずくつろげました。お布団やシーツ、スリッパも大変清潔で気持ちよかったです。

お食事とお風呂

食事は飛騨の木製家具とストーブが温かみのある食堂でいただきます。テラスに面したガラス窓から朝・夕の景色も見えて解放感があり居心地がいい空間。夕食はすき焼き。朝食は和食。こだわりの天日干しのお米で炊いたごはんがふっくら美味しく、朝晩ともに野菜のおかずもしっかりあるのが嬉しかったです。

お風呂は香りの良いヒバ材のお風呂。ただ、この夏は記録的な渇水で、2日目は水不足のため提供がありませんでした。旅館のように快適ですが、ここは山小屋なので、お風呂はあれば嬉しい贅沢ですね。お風呂の事情は予約時に伺っていたので、体ふき用のウェットシートを持っていって役立ちました。

白雲荘。手前右下に少しだけ見える水色が鶴ヶ池。渇水のため、池の水もだいぶ干上がってしまったそうです。

服装や持ち物

服装(8月末-最高14℃/最低7℃)
  • メリノウールの半袖インナー+長袖Tシャツ+薄手のフリースが基本
  • 朝晩冷える時に薄手のダウンジャケットをプラス
  • 強風のことが多く、ウィンドシェルが活躍 (レインジャケットで代用)
  • 山小屋の中はストーブがついていて暖かく、寝る時も寒くありませんでした
  • 手袋、ストールはほぼ使用せず。天気が悪いと寒そうなので持っていると安心
  • 高山で紫外線が強いため、帽子、サングラス、日焼け止めは必須。UVリップも
  • 食事やちょっと散歩に出る時にサコッシュが活躍
持っていって良かったもの
  • コップ: 歯みがきや、ポットのお湯をいただいてコーヒーなどを飲む時に
  • 保温ポット: ベッドでちびちび飲む時や、消灯後に喉が渇いた時に
  • 手ぬぐい2枚: お風呂の後干している間は使えないので、2枚体制が○
  • ゴミ袋用のジップロック: 山小屋にはゴミ箱がないので必需品
今後追加したいと感じたもの
  • スマホの充電ケーブル
    2日目の夜、機内モードにし忘れたら、翌朝バッテリーが激減。やはり省けないですね…。コンセントは部屋の壁にあり、階段ホールに色々なタイプのコネクタが差せる充電器も設置されていました。

  • ベッドで過ごす時用のボトムス
    山小屋では着替えないらしいのですが、何だかくつろげず。ベッドではインナーのレギンスで過ごしましたが、用事の度に登山パンツを履くのが面倒。1枚荷物が増えますが薄手のハーフパンツがあれば快適で疲れがとれそう。

  • よく使うものをガサッと入れておける立体ポーチ
    山小屋で使うものは細々とあるのに、ベッドは暗くて狭い。あまり荷物をガサゴソさせてもご迷惑なので、自立する大きめのポーチにひとまとめにして枕元に置いておくと便利そう。

  • アタックザック
    最後まで買うか迷ったのですが、小屋で一緒だった方が使っているのを見たらやっぱり便利そう。白雲荘さんには荷物置きの棚が玄関にあります。鍵はついていないため自己責任になりますが、チェックアウト後に身軽に散策できるのはありがたいですね。

白雲荘さん入り口付近の看板によく止まっていたホシガラス。右側の看板上にはホシガラスがつついて割ったハイマツの松ぼっくりが…

山小屋は難易度高そうで今まで小屋泊まりの山行はスルーしていましたが、今回のような山小屋だったら私は全く問題なくくつろげました。

何より山でしか見ることのできないご来光や夕焼け、早朝からの登山など楽しみの幅がぐっと広がるので、大丈夫そうな山小屋を探して今後も登りに行きたいと思います!

次回は乗鞍岳の最終回。出会った鳥や花についてのまとめです。

Trail Data

乗鞍大黒岳標高2,772m
ルート: 畳平 → 大黒岳 → 鶴ヶ池 → 畳平
大黒岳往復約40分
乗鞍岳について(乗鞍スカイラインHP)
https://norikuradake.jp/about/

乗鞍岳バスターミナル
http://norikura-bus.com/

のりくら観光協会公式サイト
https://norikura.gr.jp/
アルピコ交通バス 松本~新島々~乗鞍
https://www.alpico.co.jp/traffic/local/kamikochi/norikurakogen/
乗鞍白雲荘
https://norikura-hakuunso.jimdofree.com/

最後までお読みいただきありがとうございます。山歩きの参考になればうれしいです。