鳥と実

山に登り、鳥になごみ、手仕事をして暮らしたい

【山旅・鳥旅】秋の日帰り穏やかハイク-霧ヶ峰から八島湿原(2024年9月)

北八ヶ岳の白駒池から高見石に登った翌日は、上諏訪に移動し、霧ヶ峰から八島湿原へのんびりハイク。

8月下旬の霧ヶ峰でアサギマダラが見れるという情報を得て会いに行きたかったのですが、9月に入ってしまった…。まだいるかなぁという期待を込めての訪問です。もしかしたらノビタキやホオアカちゃんも残っているかも!?

八島湿原はこんなところ ↓

www.venus-line.net

記事の最後にデータをまとめています。

霧ヶ峰・八島湿原の行き方

JR上諏訪駅から八島湿原を経由して霧ヶ峰に行くバスが出ています。サマーシーズンは毎日運行していますが、8月末からは土日のみの運行に。

中央本線で上諏訪駅を下車(※特急あずさも停車)。改札(1ヶ所)を出たら、連絡通路を渡って「諏訪湖口」へ。階段を下りるとロータリー左側に霧ヶ峰方面のバス停があります。所要時間は1時間程。

改札外にコンビニあり。トイレは連絡通路脇と諏訪湖口の両方にあります。

霧ヶ峰に行くのに、霧ヶ峰口ではなく「諏訪湖口」なのでお間違いなく
 

アクセス詳細はコチラ ↓ 
アルピコ交通-霧ヶ峰線・八島湿原線


と、その前に、まずは諏訪湖で鳥見

八重垣姫像の狐火にトビ

バスの始発が9:35と朝ゆっくりだったので、小一時間ほど諏訪湖をお散歩してきました。諏訪湖へは、諏訪湖口から歩いて10分程。真っ直ぐ歩いていくと湖っぽい開けた景色が見えるので、迷うことはないかと思います。

それにしても朝からジリジリ暑い!湖に着くと、まぶしい日差しに照らされてドーンと鎮座する八重垣姫像が大事そうに掲げる兜から燃え上がる狐火のてっぺんに、トビが1羽とまっていました。

謎ワードの連発が気になってしまった方は、こちらの解説をどうぞ → 
諏訪の民話・伝説を巡る旅3 ~浄瑠璃「本朝廿四孝」より、八重垣姫~ – 諏訪旅

バンの若鳥に会えました♪

水草が茂っている辺りに鳥の影が見えたので移動してみると、バンの若鳥でした!南国のフルーツみたいな驚きの見た目のバンの幼鳥。その後、若鳥に育つとまたもや驚きの変貌を遂げて薄いグレージュの凜とした姿になるというのを知り、会ってみたかったんです。時期を変えたら南国フルーツ時代の雛ちゃんにも会えるのかな?また訪れてみよう♪

他にも遠くにオオバン親子、カイツブリ、アオサギ先輩も見れました。短い時間でしたが楽しく鳥見し、先ほどのバス停へ。

霧ヶ峰はススキ野原に

本日のルート

バスは空席がいくつか残る程度の混み具合でした。前回6月に来た時は八島湿原から車山に登ったので、今回は逆コースに。車山に登る道は面白くないし地味に疲れるので、車山肩で下車後、車山湿原の方へ下りるルートを進み蝶々深山へ。そのまま物見岩を越えて八島湿原に至るのんびりお散歩コースにしました。

ススキ越しに望む、ころぼっくるひゅって
ころぼっくるひゅっては長蛇の列。今回もボルシチはお預けとなりました…涙
 
車山湿原から蝶々深山へ

夏休みが終わり、午後から雨予報だったためか、ハイカーさんの姿はまばらで、静かな秋の風景を独り占め。

なお1本の木にたくさんのツバメが群がっている様子が遠くに見えました。何ツバメかはわかりませんでしたが、幼鳥を連れた群れで餌を採ったり、渡りに向けて体力をつけるために飛び回っているのだとか。ちなみに霧ヶ峰で見られるツバメは、イワツバメ・アマツバメ・ツバメだそうです。

蝶々深山に続く道

この辺りはすでに花の季節は終わってススキ野原に変わり、さえずる鳥もいないシーンとした雰囲気でした。歩きやすい木道を下った先で車山乗越からのルートと合流し、蝶々深山への上りが始まります。なだらかな斜面をのんびり行くと20分程で山頂に到着。

先着の1組が入れ違いで出発されたので、広い山頂の居心地良さそうな岩に腰を落ち着けて静かな山並みを眺めながらお昼休憩。この日は雲が出ていて北アルプスの眺望が見えず残念でしたが、暑くも寒くもなく、風もない山頂は穏やかで心地良い。温かいコーヒーと甘い物を持ってきてのんびりするのもよかったなぁ…。

ノビタキ、まだいた~♪

蝶々深山を出発し物見岩までの稜線歩き。鳥の姿をキョロキョロ探しながら進んで行くと、遠くで何か鳴き声がしたような? 立ち止まって目をこらすと、灌木から小鳥が飛ぶ影を発見。双眼鏡で確認すると、ノビちゃんでした。もう誰もいないかと思いましたが、まだ残っていたのね。会えてうれしい!

見ていると数羽いるみたいなので家族かな?このコは若鳥っぽい体色ですね。もしかしたらホオアカちゃんも?と期待しましたが、結局ここで会えたノビちゃんたちだけで、探しながら歩いている内に物見岩に到着。

物見岩はラピュタに出てくるロボット兵に似ているような気が…?
 

物見岩からは広大な八島湿原が見下ろせ、上空をトビが旋回していました。ここからの下りは目線の高さまで生い茂るススキ野原の間を進みます。下ってくると小さな沢の流れが現れ、植生が変わりました。八島湿原に到着です。

物見岩から見下ろす広大な八島湿原

秋の花が咲く八島湿原

生き物の気配をあまり感じなかった霧ヶ峰を下り八島湿原に入った途端、アザミやマツムシソウ、サラシナショウマなど秋のお花が顔を見せ始め、ヒョウモンチョウが飛び交うにぎやかな雰囲気になりました。雲行き怪しめだった空も太陽の力が復活。

期待したアサギマダラですが、ヨツバヒヨドリがすでに終わっていたためか、見つけることができず…。また別の場所での出会いに期待します!

ノリウツギ / リンドウ
ワレモコウ / サラシナショウマ
トリカブト / マツムシソウ

地鳴きするムシクイ発見!何ムシクイかはわからず…

終始静かで落ち着いた秋の訪れを感じられた、日帰り穏やかハイクとなりました。夏の間、とにかく冷たい水やポカリを欲していましたが、いつの間にか温かいコーヒーが飲みたい季節に移り変わってきたようです。

 

行きのバスの席でご一緒した方と、ゴール地点でばったり!もう1人、お一人で来ていた方と3人で帰りのバスでおしゃべりさせていただき、楽しい時間となりました。ありがとうございました~♪
 

見えた鳥・聞こえた鳥

ノビタキ (蝶々深山~物見岩間)
ツバメ※種類わからず (車山湿原)
ムシクイ※種類わからず (八島湿原)
トビ (八島湿原)
モズ👂 高鳴き!秋ですねー (八島湿原)
凡例: 😊はじめまして。👂聞こえた鳥。(  )いた場所★記載がない鳥はあちこちで目撃

Trail Data

蝶々深山標高1,836m
ルート: 車山肩バス停 → 車山湿原 → 蝶々深山 → 物見岩 → 八島湿原
標準コースタイム2時間20分、標高差約200m
八島ビジターセンター : https://shimosuwaonsen.jp/yashima/

ころぼっくるひゅって(Instagram): https://www.instagram.com/korobokkuru_hutte/

最後までお読みいただきありがとうございます。山旅・鳥旅の参考になればうれしいです。

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