鳥と実

山に登り、鳥になごみ、手仕事をして暮らしたい

【山旅・鳥旅】レンゲツツジが咲く八島湿原~霧ヶ峰(2023年6月) - Day1

備忘録を兼ねて旅の記録を残したいというのが、ブログを始めた目的の1つだったので、今年の分は今年の内に、ということで順次アップしていこうと思います。

まずは、6月の梅雨の晴れ間を狙って行った霧ヶ峰から。
霧ヶ峰はこんなところ↓

kirigamine.suwakanko.jp

※記事の最後にデータをまとめています

夏山1年生。一発目はレンゲツツジの咲く霧ヶ峰

登山を始めたのは4年前。初年度は近場の高尾山などをあちこち登り、来年は八ヶ岳方面に行くぞ~と意気込んでいたところ、コロナ襲来により撃沈。その後、事情によりブランクもあり、ようやく今年の夏から念願の夏山チャレンジとなりました。

梅雨の晴れ間を狙って、前日夕方に急遽予約

5月頃からソワソワしはじめ、梅雨明け前でも登れる山を物色。公共交通機関を利用するため、目星を付けた山に行くバスの運行開始日程を情報収集。

そうこうする内に梅雨空モードになってしまい、もどかしく天気予報をチェックしていた金曜日の午後。なんと土日がドンピシャで梅雨の晴れ間予報に。下調べしていた霧ヶ峰・八島湿原へのバスは夏休み前は土日祝しか運行していないため、ここを逃してはなるまい!とネットで特急あずさの空席検索するも、あまりに直近すぎて「満席」の表示…。
あきらめきれずにしつこくリロードしていたら、夕方5時近くになって「空席」のマークが!焦る手で必要事項を書き込んで予約ボタンを押したら、無事間に合って座席が確保できました~。

特急あずさは山に行く人であふれていました

アルピコ交通バス霧ヶ峰・八島湿原線は上諏訪駅から発車。特急あずさ1号に乗れば、1本目の9:35発のバスに間に合います。
昨日ギリギリでゲットしたあずさの切符を握りしめ新宿駅7時発の列車に乗り込むと、車内は山に行くであろう人々がたくさん。これから向かう山や、前に登った山の話があちこちから聞こえます。楽しい空気感に包まれて、自分もついに夏山の民の一員になれた気がしてきました。

途中、お手洗いに並んでいると、登山ウェアの私を見て「あなたも山に行くのね♪」と話しかけてくれたおばさまがいました。その日のあずさは南小谷行きで、おばさまは「私は白馬五竜に行くの!とってもいいところ」と教えてくれました。
白馬五竜。白馬は知っているけど、五竜がつく?
早速調べたら日本百名山でした。五竜岳登頂はまだ難しそうだけど、その手前の高山植物園や小遠見山までなら行けそう。行きたい山リストがまた1つ増えました。

バスの中からすでにレンゲツツジの絶景

上諏訪駅に着いたら、諏訪湖口(西口)というメインではない方の出口にバス停があるので、事前にチェックした通りに進むとまだ1組しか並んでいませんでした。その後、列は長くなりましたが、この日はいくつか空席がある程度の混み具合で発車。

バスは街を過ぎたら次第に高度を上げ、強清水というバス停を過ぎたあたりからレンゲツツジが両側に咲く景色が広がってきました。うわぁ!これが霧ヶ峰か!とコーフン気味に車窓の景色に食いついている内に八島湿原のバス停に到着。

八島湿原から登山スタート

モズがお出迎え。ノビタキやホオアカも

野鳥がたくさんいると何かの記事で読んだことがある八島湿原。ここを訪れるのもとても楽しみにしていました。
鹿避けネットをくぐって中に入ると、遠くまで見渡せる緑の湿原が広がる光景が。天気予報どおり快晴で抜けるようなまぶしい青空。トレイルに足を踏み入れた途端、幸先よくモズが出迎えてくれました。数羽で一緒にいたので巣立ちした兄弟でしょうか。

少し進むと木道が始まり、これから向かう車山山頂の気象観測レーダーがちーーぃさく見えました。鳥の気配もあちこちからしてきて、ノビタキホオジロ、ホオアカ、キジの子供もいました。何度も足を止めて観察していたので、結構時間を費やしてしまいました。

夏の湿原歩きは遮光率が高い日傘が必要かも

6月といえども晴れた日の太陽は強烈でした。特に湿原は日光を遮ってくれる木陰がないのでずっと日を浴び続ける状態。ベンチで休む時もジリジリ焼かれます。状況をわかっていて遮光率が高そうな日傘をさしている人も見かけました。
私はいつも軽量折り畳み傘を持っていくので、休憩時は日傘がわりにさしてしのぎましたが、今後、夏の湿原歩きは遮光率が高い傘が必要だなと思いました。

霧ヶ峰レンゲツツジが登場

鳥観察が楽しかった八島湿原を過ぎると草原歩きとなり、ほどなくレンゲツツジが現れ始めました。念願のレンゲツツジにウキウキしながら進んでいきましたが、沢渡を越えると登りがスタート。
ここからは岩がゴツゴツした直登で、登りのスタミナがない私は早くもバテバテ。何度も休憩しながら、両脇に咲くレンゲツツジに気を紛らわしてもらってようやく車山肩まで登りきりました。
振り返ると今まで歩いてきた八島湿原越しに遠く北アルプスの山々が見渡せました。ついに来たぞ夏山、いつかは北アルプスにも!と感慨深く山の景色を眺めました。

車山からは歩いて下山

最終リフトを逃す

ここまでくれば車山まであと一息と思いきや、小石ザラザラの巻道登りが意外と長く、なかなか山頂にたどり着かない。ようやく到着するも、さっきまでと比べて人がまばらだし、リフト乗り場がよくわからない…?
と思ったら、最終リフトが終わっていました。時刻は16時過ぎ。
都会暮らしの感覚で、勝手にリフトは17時まで動いているもんだろうと勘違いしていました。やってしまいました。

元々歩いて降りてもいいかもと下調べはしていたので、それほどの焦りはなく、宿に遅くなりますと謝りの連絡をいれて、下山ルートをてくてく歩きはじめました。

今回はたまたま歩いて下れましたが、最終リフト・ゴンドラを逃すとどうにもならない山も多いので、歩きながら猛省しました。。
 
結果、最終リフトを逃して正解!

下山ルートは人がいなくなった道沿いに鳥さんたちが出てきてのんびりしていました。歩いていると夕方のオレンジ色の光に染まってきて、レンゲツツジが燃えるような色合いに。向こうの斜面には鹿の群れがいて、リーダのオスと目が合うと、じーっとこちらをにらんだ後、フン!と鼻をならして蹄で地面を蹴って走り去っていきました。
白樺湖の宿に着くころにはさすがに足が棒のようになっていましたが、この歩いて下ったルートの光景は今でも目に焼き付いています。

 

長くなったので、Day2に続きます

Trail Data

車山標高1925m
ルート: 八島湿原バス停 → 沢渡 → 車山肩 → 車山山頂 → 車山山麓白樺湖
29,754歩、21.4km (Yamapがなかったので歩数計のデータ)

車山高原SKYPARK RESORT 展望リフト
https://summer.kurumayama-skypark.com/lift-2

アルピコ交通バス 霧ヶ峰線・八島湿原線
https://www.alpico.co.jp/traffic/local/suwa/kirigamine/

最後までお読みいただきありがとうございます。
山歩きの参考になればうれしいです。