2023年に登った山の記録です。
北横岳に登った翌日はJR小海線で移動し、しらびそ小屋まで森林ハイク。野鳥観察をしながらのんびり登ってきました。
しらびそ小屋はみどり池のほとりにあり、リスや小鳥が遊びにくる山小屋です。立ち寄りでいただける軽食メニューもあり、餌台にきたウソさんを間近に観察しながらチーズケーキとコーヒーを楽しんできました。
しらびそ小屋はこんなところ ↓
見えた鳥・聞こえた鳥
コマドリ!!!
ウソ
ルリビタキ
ミソサザイ
コゲラ
イカル
キジバト
ゴジュウカラ
エナガ
カラ類(シジュウカラ、コガラ、ヒガラ)
みどり池・しらびそ小屋への行き方
JR小海線の小海駅または松原湖駅より、小海町営路線バスに乗ってみどり池入り口で下車。所要時間約40分。ここからみどり池までのハイキングコースがあります。
なお、トイレを利用したい場合は、1つ先の終点 稲子湯までいくと公衆トイレがあります。稲子湯から登山道をたどって先ほどのみどり池入り口に合流できますが、少し登り返します。
また、小海駅には自販機だけでコンビニやキオスクなどは見当たりませんでした。駅に隣接して何か買えそうな建物がありますが、朝早くてまだやっていませんでした。
沢沿いのカラマツ林が気持ちよいルート
稲子湯さんからスタート。いつかお湯にも浸かりたい!
私は稲子湯さんでトイレを利用し、ここにあるポストに登山届を出してからスタートしました。
稲子湯旅館の玄関近くに登山道入り口の木道があります。この辺りの地面は赤っぽく油分が浮いた水で湿っていました。稲子湯さん、成分が濃くてよいお湯の予感…。こちらは日帰り入浴も可能だそうです。
道標しっかり。新しい登山道をみどり池方向へ
みどり池入り口バス停まで登り返し、駐車場のところにあるゲートを通過します。沢を渡る橋があり、その後は笹が茂る林間コースに。この辺は作業用の道が入り混じっていますが、道標に従えば大丈夫です。
ただ持参した地図が図書館で借りた古い本のコピーで、何だか地図と違うんだけど??と思いながら歩いていたところ、どうやら登山道が新たに整備されたようでした。
暑かった!
それにしても暑い~!小海駅前の表示では28℃。森に入れば涼しくなるはずと期待したものの、樹林帯の道は風が通らず、沢から上がってくる湿気もあり、なかなかの暑さでした。
じっとしていれば涼しくても、日焼けと虫刺され防止の薄手の長袖で荷物を背負って登ると滝汗です。八ヶ岳といえども熱中症に注意。水を多めに持っていて助かりました。
コマドリ沢までは広い道が続きます
コマドリ沢までは新しく整備された広い砂利道が続きます。途中で会った元気のいいおばちゃま2人組が「何年も昔、八ヶ岳登山の帰りにこのルートを通ったらもう本当に素晴らしかったの!それが忘れられなくてまた来たら、こんなひどい道になっちゃって~」と言っていました。
こんなひどい道って…笑。言い過ぎでしょう、と思いましたが、確かにちょっと味気ない道ではありました。おばちゃまたちが忘れられないほど感動したという昔の道も歩いてみたかったな。
コマドリ沢で憧れのコマドリに会う
アップダウンを繰り返す道を汗をかきながら登っていくと、沢の音が聞こえ始めました。そろそろコマドリ沢なのかなぁ?名前通りにコマドリいるかな?と期待を膨らませつつ進んでいると、聞こえてきました!憧れのピンカラカラカラ!
いる!あれは紛れもないコマドリの声。絶対に見るー!何があっても見つける!!!
とコーフン気味に双眼鏡を握り直し、声の方にそろりそろりと近寄っていくと、一瞬鳴きやんでしまったけど、もっと近くから別の個体のピンカラカラが。
倒木の上などに視線を移し順番に見ていくと、いたぁ~!倒木をピョンピョン移動しながらさえずるオレンジ色の姿をとらえることができました。
これまでも上高地などで声は聞いたことがあるけれど、見るのは初めて。ついに会えたコマドリさん。あぁ、うれしい…。
コマドリ沢からは雰囲気のいい道
名残惜しいですが、しらびそ小屋の軽食利用時間が気になり登山再開。コマドリ沢から先は昔ながらの登山道。ここまでと違い木々との距離が近く、苔むした岩の間を登っていく雰囲気のいい道。急登なので息はきれますが、景色を楽しみながら1歩ずつ進みます。
さすがに疲れてきた頃、コマドリ沢に立っていた「がんばっても40分」の看板通り、しらびそ小屋に到着しました。
しらびそ小屋で喫茶&みどり池でのんびり
小屋のテーブル席でウソを見ながらコーヒータイム
しらびそ小屋の中に一歩入ると薄暗く、空気がひんやりしてシーンと静か。実は山小屋に足を踏み入れるのが初めてなので、こんな雰囲気なんだぁとちょっと緊張。
注文を済ませ、ちょうど誰もいなかった小屋の中のテーブル席に腰を落ち着けると、窓の外に置かれた餌台にウソさんがきていました。こんな山の中でウソを見ながらコーヒータイムの贅沢。香りのいいコーヒーとジャムのかかったチーズケーキの甘さが山登りで疲れた体に染みていく~。あぁ、幸せ。
コーヒーで一服した後は、屋外のベンチでみどり池を眺めながら持参したパンでお昼にしました。みどり池越しには天狗岳がドーンと見え、近くでは餌台に遊びにくるウソさんがちょんちょんと動き回ってなごみます。リスさんには会えず。残念!
みどり池の上をつがいで飛んでいく鳥がいたので、ホシガラス!?と思ったらキジバトでした。。近所でおなじみのキジバトも、こんな山奥で見るとなんだか新鮮。
日帰りなのでそろそろ下山開始
今回は小屋には泊まらず下山します。行きは軽食の時間が気になって急ぎ目に歩きましたが、帰りは余裕があったので、鳥の気配にいちいち立ち止まりながら下りていきます。
少し下ったところで、ヒッヒというルリビタキの声。見回すと案外簡単に動く影が見つかりました。でも、なんだかわざと目立つように動いているような…?と思ったら、大木が横倒しに倒れた根元にもう1羽いました。どうも営巣してそうな雰囲気です。もしかしたら目をそらすために、わざとオスが目立つ動きをしていたのかもしれません。そして、同じ根になぜかミソサザイまでいました。大人気の根ですねー笑
あまり邪魔をしても申し訳ないので、先に進みます。下りでもコマドリに会いたくて、コマドリ沢でしばらく待ってみたのですが、全く鳴かず…。鳥との出会いは本当にタイミングです。
その後はいつも元気なカラ類を見ながらてくてく下り、帰りも稲子湯からバスに乗ることにして車道を下っていくと、イカルがいました。
ちなみに、この最後の15分ほどの下りで膝に違和感が。痛みは強くはなかったのですが、帰宅してからも階段を降りる時に膝頭の上が痛むように…。膝が内側に入る癖があるので普段から気をつけていたら、最近ようやく改善してきました。膝を壊すと登れなくなってしまうので、注意しなくては。
しらびそ小屋から先に進むと、にゅうや白駒池、さらには天狗岳の方へもつながっています。もっと歩けるようになって、いつか天狗岳も目指したいです!
↓ オマケ: 行きの駅にいたジョウビタキのお子ちゃま。あまりに可愛かったので…
みどり池標高2,097m
ルート: 稲子湯 → みどり池入り口 → みどり池・しらびそ小屋 (往復コース)
タイム4:00:、距離約3km、標高差約500m (ガイドブックの標準データ)
小海町営路線バス
https://www.koumi-town.jp/office2/archives/tourism/jikokuhyou/post-813.html
稲子湯旅館
http://www12.plala.or.jp/Inagoyu/
最後までお読みいただきありがとうございます。山歩きの参考になればうれしいです。