鳥と実

山に登り、鳥になごみ、手仕事をして暮らしたい

【鳥日記】今シーズン初ルリビタキ@青梅の森

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青梅駅近く、永山丘陵にある青梅の森

青梅駅から歩いて10分程で着く永山公園。ここから永山丘陵ハイキングコースという気軽なハイキングコースがあるのですが、途中から分かれる道を折れると「青梅の森」という野鳥観察に向いたお散歩コースがあります。

コチラに地図がありました ↓
「青梅の森」のおすすめ散策コース - 東京都青梅市公式ホームページ

青梅の森は人がまばらで静かな森

永山丘陵ハイキングコースはご近所さんが和気あいあいと挨拶をかわしながら歩いている楽しい雰囲気の道。一方、青梅の森に足を向けると訪れる人がぐっと減ります。休日でも数える程しかすれ違いませんでした。

こちら側は車の音も遠いため、鳥の小さな鳴き声や、ささやかなカサコソ音もよく耳に届き、通行人を気遣うことなく立ち止まってじっくり鳥探しができます。静かな森の風情を堪能しつつ、心置きなく野鳥観察を満喫するのに最適です。

森だけど山道です

青梅の森には道標がしっかり整備されていて、クリアファイルに入った地図もぶら下がっているのでわかりやすかったです。

「森」という名前ですが、足運びに注意が必要な急斜面や、段差が大きい階段、1人分の幅の細い道などがあり、基本的に山道です。平地の公園散歩というよりも、軽いハイキングをイメージして滑りにくい靴で行かれた方がよさそうです。

見えた鳥・聞こえた鳥

ルリオくん!!! (=ルリビタキ♂)
ソウちゃん(=ソウシチョウ)
エナガ
シジュウカラ
ヤマちゃん(=ヤマガラ)
メジロン(=メジロ)
コゲたん(=コゲラ)
アカゲラ or アオゲラ(👂)
アオジ (👂)
ウグイス
ウソ(👂)
ガビチョウ
トビ

※👂: 聞こえた鳥。( )内は正式名称です

青梅の森の行き方

JR青梅線の青梅駅下車、徒歩で10分程で永山公園に着きます。青梅駅改札内は多目的トイレが1つですが、駅を出て左に進むと公衆トイレがあります。また駅の右側にセブンイレブンとお弁当屋さんがあります。

近道を発見

軍畑駅から続く青梅丘陵ハイキングコースもここに出てくるので何度か歩いたことがありますが、今回近道を発見しました!

駅を出て線路沿いを左へ、車道にぶつかったら左に曲がると線路を渡る橋があります。橋を渡って右手に続くテニスコートや鉄道公園方面への車道には進まず、すぐのカーブミラーのところを左に入ると、右手に石段が現れます。この近道を登るときれいな水洗トイレがある永山公園グラウンドに出ます。

こちらがハイキングコースに一番近いトイレです (青梅の森にはありません)。ハイキングコース入り口に「グラウンドのトイレを使ってください」という看板があり、そこで気づくと、せっかく登ってきた道を散々下る羽目になるのでご注意ください!車道の中腹にあるグラウンド入り口からもトイレに行けますが、入り口からちょっと覗いたくらいでは見当たらず、上まで登ってしまいました…。ここにも看板を出して置いてくれればいいのに!


入り口付近でヤマちゃんに会う

ハイキングコースの入り口に着くと、早速ニーニーニー♩の声。ヤマちゃーん!

近所のお池に冬限定で現れることがあるヤマガラですが、基本は山に行かないと会えません。帰りにも同じところで会えたので、入り口付近でヤマちゃんチャンスがありそうです。

青梅の森分岐まではハイキングコースを歩きます

ハイキングコースは最初は歩きやすい舗装道路。駅から結構登ってきたので見晴らしもよくて気持ちがいい道です。ハイキングコースの両脇の木にはメジロやコゲラがいて、近くで見れることもあります。

最初に出てくるのは第1休憩所。東屋があって遠くの山並みも見渡せます。今回は見えませんでしたが、以前来た時には筑波山も見えました。

第2休憩所手前に分岐があります
青梅の森分岐 / 見やすい道標

少し進むと第2休憩所があり、ここが青梅の森の分岐となります。青梅の森の方に行く人はほとんどおらず、急に静かな雰囲気に。巻き道を緩やかに上っていくと、展望広場がありました。青梅市街の眺望が開けてベンチもあるので、ここで朝ご飯 (寝坊したので朝食抜きで来ました…)。朝のお日様が当たってポカポカの広場で、エナガやメジロの声を聞きながらご機嫌に過ごしました。タカの渡りの時期には、サシバやハチクマが見えることもあるそうです。

朝ご飯の後のおやつ / 辰年だけに龍のような雲

森歩きスタート

展望広場で休憩した後、本格的に森に入っていきます。

明るい落葉樹の森や、木漏れ日が差す針葉樹の木立、小高い丘などが続きます。エナガ・メジロ・ヤマガラの混軍に出会ったり、薄暗い斜面でガビチョウらしき影を見たり。誰もいない森の静けさを堪能。

途中、何度かルリビタキの「ヒッヒッ」という声がしたものの姿は見えず。ルリビタキとジョウビタキの鳴き声はよく似ていますが、ジョウビタキは間に小さく「カタッ」という舌打ちのような音もするので区別できます。

鉄塔辺りまできたら下りになります

鉄塔の辺りまできたらほぼ半分。落ち葉がカサカサいう音がして覗いたら、ソウちゃんでした♩お久しぶり。派手色のソウシチョウですが、ヤブの中が好みで見えにくいことが多いんですよね。。もう少しすると、のびやかないい声でさえずりはじめます。

ここからは北谷津という湿地方面に向かう下りとなります。この辺りは落葉樹が多くて、幅が狭い道に落ち葉が積もって滑りやすいのですが、水辺が近いこともあって鳥の気配が増えてきました。参考にしている探鳥地ガイドに「ヤマドリ」の記載があるので、見回しつつ進みましたが出会えず。

ちなみに愛用している探鳥地ガイドはコチラです ↓
地図と鳥発見ポイントが見やすい!さすが野鳥専門誌BIDERの編集。

北海道編もあります。カラスや富士山の本も面白そう。

  

北谷津でルリオくん発見

北谷津に近づくにつれて、ぬかるんだ地面に草が生える開けた地形に。ウグイスやアオジ、飛び去る鳥の影やガサガサ音。ウソの「フィフィ」という声も聞こえて、鳥さんがいっぱいいそうな気配。粘って探しましたが、どうも今日は結局見つからないことが多かったです。冷たい風が強めに吹いていたので、鳥さんたちも引きこもりがちだったのかもしれません。

湿地まで降りてくるとムササビ広場があり、ベンチに座って鳥を探しつつお昼にしました。周囲を山に囲まれていますが意外に風が抜ける地形のようで結構寒い。持ってきた温かい紅茶がおいしかった~。

一見何もいなさそうな枯れ野原ですが、お昼を食べながらボーッと眺めているとたまに鳥の動く姿が見えます。離れたやぶの中に誰かが来たので双眼鏡で確認したら、なんとルリオくん!!!

やったー。今シーズン初です。しかも青みがしっかり出たきれいな個体。

ルリビタキの雄は若い内は青が薄く、成熟した大人になるにつれて濃いきれいな青色になっていきます。雌はベージュで尾羽付近に少しだけ青が入ります。 

写真は撮れず…。こちらをcheckしてくださいませ ↓

www.birdfan.net

ホクホクで帰路へ

きれいなルリオくんに会えたし、そろそろ戻ります。北谷津から永山公園へ登り返す道は幅が狭い急坂で、これでもかというほどスズメバチ注意!の表示が。樹液の出る木がたくさん生えていましたからね…。道幅が狭いとハチを避けられなくて恐怖なので、ここに来れるのは1~3月限定です(スズメバチ恐怖症です!)。

ルリオくんがいたムササビ広場 / イラストでさえ恐怖!スズメバチ

登り切ると杉の木が整然とならぶ林の緩やかな斜面。大きめのドラミング音がして、アカゲラ??と思って探したら、「ギー」の声。あ、コゲラ。いやコゲラもかわいいんだけど、山ではアカゲラにも会いたかったな…。

道なりに進むと、朝ごはんを食べた展望広場の先で曲がった分岐に出ました。確かにここにも北谷津の標識が出てましたね。どちら周りでもよさそうです。

だいぶのんびりしたので、もう1時半。朝ほどのにぎわいがなくなったハイキングコースに合流して下ってくると、右側に富士山が見えました。青梅までなら電車の本数も多めなので気軽に来られて、静かな森や広々とした山の景色も楽しめリフレッシュできました。

Today's Data

探鳥場所:青梅の森(丘陵の雑木林と湿地周辺)
時間帯:午前中~昼過ぎ
天気:快晴。冷たい風がちょっと強め。