鳥と実 a Bird Hiker's log

鳥を見ながら山に登る

【鳥日記】春本番間近の河川敷で探鳥@春の河川敷

冬から春へ。野鳥たちにも変化のきざし

ソメイヨシノの開花が発表された週末、たまに足を向ける近郊の河川敷で探鳥してきました。土手には元気な黄色のスイセンが咲き、枯れ葉色だった野原は芽吹いた雑草で若草色に。ソメイヨシノはまだでしたが、他の種類の桜が咲きほこり、一気に春本番前夜という雰囲気へ。

スイセンは土手の野良スイセンが一番好き

冬鳥たちはといえば、まだ意外と残ってくれている種も多く、見つける度にうれしくなります。シジュウカラほかのいつものメンバーも春の繁殖シーズンを迎えて活発に動き回っていました。

今回はそんな冬~春への移行途中にある河川敷で見かけた鳥さんの報告です。

まだいてくれた冬鳥たち

今年はずいぶん数が多かった印象のシメさんたち。落ち葉の中にまだ木の実が混ざっているのか、地面におりて探していました。木の上からも鋭いチ、チという声がしてきて、あちこちにいる様子。河川敷のやぶの中にはアオジもたくさん。春の陽気に誘われてぐぜっている個体も。

本番のさえずりに備えて、早春に小声で練習することをぐぜりといいます。たどたどしいですが、平地でもアオジのさえずりを聞くチャンス
 

アオジは撮れなかったけど、シメは木に飛んできたところをパチリ

小道を進んでいくと、ふと上の方からにぎわう気配が…。意識を向けるとピポピポとおしゃべりするような鳴き声。確かこれはイカルだったよね?と高い木の上を見上げて確認したら、やっぱり。イカルは伸びやかなさえずりの他に、キョッというキツツキっぽい鳴き方、今回のようなピポピポなど、鳴き方のバリエーションが豊富な鳥さんです。5~10羽単位のグループがいくつかいるみたいでした。

その他にはシメやイカルと同じアトリ科のカワラヒワも。逆光だとスズメと間違えやすいですが、「チュン」ではなく「キリキリコロコロ」が聞こえればカワラヒワ。最近は活発に「ビィーン」とさえずる声も。小さな猛禽モズの姿もよく見かけました。縄張り争いなのかペアリングなのか、2羽で追いかけっこしていてよく目につきます。

イカルもカワラヒワも飛んでいる姿を下から眺めると、翼の黄色い部分が空が透けているように見えるんですよね
 

冬の間よく見かけたジョウビタキは移動しはじめたのか、今回はメスに1度だけ。さびしいですが、近年八ヶ岳周辺など日本国内でも繁殖しているので、夏山遠征に出かけた時の再開を楽しみに♪

冬の常連ツグミはまだたくさん。到着当時に比べてすっかりくつろいだご様子

渡りの水鳥はコガモオオバンだけ見つけました。元々ここではあまり水鳥に会えないのでよくわかりませんが、いつものお池でもこの2種は最後の方まで見られるような気がします。

もはやすっかり定番となったオオバン
留鳥にも冬とは違う変化が

春のお花は咲き始めましたがまだ木々は葉を落としているので、もうしばらくは野鳥が探しやすい。冬の間は地面でカサコソしていて見つけにくいホオジロたちが、繁殖シーズンを迎えて目立つ枝の上などで鳴きはじめ、目にしやすくなりました。

藪の中でチラチラ動くアオジを探していると、ひっそりとしたカサ音が聞こえました。よぉーく目を凝らすと、キジのメスを発見!! 2羽で一緒に行動していました。

ちょっと調べたら、キジは冬の間はメスのみの群れで行動し、繁殖期になるとオスが複数のメスを縄張りに入れる一夫多妻の形態を取るそうです。面白いですね 

キジのメス。見づらいですが、右端にも1羽います

ちなみに下の写真は別の河川敷で撮った写真ですが、キジは灌木の茂みの中でひっそりとしていることが結構あります。大きな体なのに抜き足差し足がうまいのか、キジバトよりも全然ガサガサ音がしません。こちらがじっとしていると相手もそのままひっそり佇んでいることも多く、じっくり観察できます。

木陰で佇むキジオス。宝石のような羽の模様が美しい

上空に飛んできた猛禽はミサゴ。真上で旋回したのでファインダーで追っているともう1羽来ましたが、ちょい背後で体勢苦しく確認できず…。レンズから目を離したらもういなくなっていたため、ミサゴ同士か、別の猛禽だったのかわからず。カラスではありませんでした。その後、大木の中に飛んでいったので、もしかしたら営巣しているのかも?

ミサゴは大きい河川沿いの大木などにも巣を作るそうです
 

近くの水辺にはシラサギ。シラサギって、黄色いスリッパを履いているコサギとそれ以外みたいないい加減な認識しかしてこなかったのですが、実は判別が奥深いことを最近知りまして…。下の写真の2羽は、右はダイサギかな? 左は少し小型で顔つきも違うような気がしますが、黄色スリッパではなかったのでコサギではないもよう。口角で見分けるらしいのですが難しい。チュウサギなのか? チュウサギだと夏鳥なのですが、越冬するのもいるらしい。さらにはチュウダイサギというのもいるのです。ややこしすぎる…。

みんな別の色のスリッパを履けばいいのに! 

推定ダイサギ(右)の方は、繁殖期に見られる背中の飾り羽がのぞき、目の周りは青緑色に変化しつつあるように見えます。ここにも春の兆しアリ。春といえば桜など花の開花や新緑の芽吹きに目を奪われますが、野鳥たちの見た目や行動、鳴き声も確実に変化している様子が観察でき、近場ですが充実した探鳥となりました。

ここ最近出かけた先の探鳥では、エナガカワガラスの巣も見つけました(※巣の写真の投稿は自粛)。繁殖時期が早い種はもう営巣が始まっているんですね。これからの繁殖シーズンの野鳥観察も楽しみです! 

最後に、春のうららかな陽だまりでまどろむキジバトさんと、桜の花の蜜に夢中なヒヨちゃんの写真を載せておきます。そうこうする内にツバメも到着するかなぁ。

 

本日出会えた鳥さんたち

アオジ (藪周辺)
イカル (大木の上)
ウグイスさえずる♪
カワラヒワ
キジ (灌木の中)
ホオジロ
シメ (落ち葉の中、木の上)
ツグミ
ミサゴ (上空)
モズ
水辺の鳥: コガモ、オオバン、ダイサギ? チュウサギ? チュウダイサギ?
いつものメンバー: アオサギ、カワセミ、カワウ、メジロ、シジュウカラ、エナガ、オナガ、ムクドリ、ヒヨドリなど
凡例: 😊はじめまして。👂聞こえた鳥。(  )いた場所★記載がない鳥はあちこちにいました

Today's Data

探鳥場所:近郊の河川敷 (河原、ヨシ原、藪、周辺の雑木林など)
時間帯:午前中
天気:風は冷たく強めだけど、日差しはぽかぽか春の気配

最後までお読みいただきありがとうございます。野鳥観察の参考になればうれしいです。

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