
7月下旬に白馬八方池ハイキングに行った際、早朝からハイキングするために初日は白馬八方温泉に前泊。そこでついでに信濃大町駅で途中下車し、前から行ってみたかった市立大町山岳博物館に立ち寄ることにしました。
今回は、信濃大町駅から博物館への道のりや途中にある美味しいお蕎麦屋さん、博物館の展示の様子と雷鳥飼育の歴史について綴ります。
大町山岳博物館は、日本で初めての「山岳」をテーマとした博物館で、主に北アルプスを中心とした自然や登山の歴史に関する資料が展示されています。また併設する付属園では、特別天然記念物ライチョウやニホンカモシカが飼育されていて、コマクサなどの高山植物も観察できます。高台にあるため眺望がよく、3階からは大町の町並みに続く北アルプス後立山連峰の眺めが一望できます
WEBサイト: https://www.omachi-sanpaku.com/
大町山岳博物館までの行き方
JR大糸線信濃大町駅下車、徒歩25分。大町山岳博物館(以降、愛称の「さんぱく」と呼びます)は高台にあり、駅前の商店街を抜けると急な坂道を登るため、徒歩25分でも結構疲れました。訪れた日は猛暑日。涼しいイメージの長野ですが街は普通に暑く、東京と変わらない熱波の中、つづら折りの坂道を登った後は滝汗でした。逆に真冬は雪や凍結で大変そう…。徒歩の場合は、春秋の気候がいい時期が良さそうですね。

信濃大町山岳博物館
昼前に到着。まずは腹ごしらえ
ギリギリで空席をゲットした新宿駅8時発のあずさ5号に乗り、直通乗り入れで信濃大町駅へ。大糸線は本数がとても少なく、松本駅での乗り継ぎがうまくいかないことも。その点、直通のあずさ5号は待ち時間がなく大糸線内も急行運転でスイスイ進むので便利なんです。
新宿から3時間15分程で信濃大町駅に到着。信濃大町は、立山黒部アルペンルートの起点である扇沢の最寄り駅。私も昨年夏の立山遠征の帰りに利用したので、ちょうど1年ぶりです。駅構内は大賑わいでしたが、皆さん立山黒部アルペンルートに進むのか、商店街は人影もまばら…。こう暑くては地元の方は真昼間に徒歩で移動などしませんもんね。
さんぱくに行く前にまずは腹ごしらえ。長野といえばやっぱり蕎麦。調べておいた駅歩2分の手打ちそば処 こばやしさんへ。店内に入った時にはまだ空席がありましたが、注文を終えて待つ間に1組、2組と来店し、12時前には満席となりました。地元の方や、登山の行き帰りの常連さん風などで人気のお店のようでした。


もりそばと舞茸天を注文。香りがいい蕎麦つゆに、ジューシーにあがった熱々の舞茸天が美味しかったー。今度行くことがあれば、長野ならではの胡桃だれも食べてみたい。
この日は休日で、近くにあるソースかつ丼が有名な昭和軒さん、リーズナブルで美味しいと人気の中華料理の俵屋さんにはどちらも行列ができていました。
歩いて、さんぱくへ
こばやしさんを出て、商店街の緩い坂をまっすぐ登っていき、交差点で右に曲がります。わかりやすい標識がでているので安心。


曲がったすぐのところに「塩の道ちょうじや」というかつての塩問屋の古い素敵な建物がありました。中は見学ができ、カフェもあるようです。帰りに気づいたかき氷ののぼりに吸い寄せられましたが、時間がギリギリだったので断念。



その後、大糸線の単線踏切を通過し、川を渡ると登りが始まります。この辺りからは緑が濃くなり木陰は涼しくて助かりました。つづら折りのカーブを何度か曲がり、汗だくで高台に建つさんぱくに到着。ほとんどの人は車で来るらしく、駐車場にはたくさんの車が停まっていました。

常設展示

さんぱくは3階建ての展示フロアと、屋外にある付属園で構成され、各階の展示内容は以下のようになっています。
- 北アルプスの登山の歴史や昔の山道具の展示。ミュージアムショップ・カフェ
- 山に棲むいきものや野鳥のはく製の展示。色々な岩石の解説も
- 大町市街と北アルプスが望める展望ルームと、ライチョウ保護活動の歴史のビデオ鑑賞
はく製コーナーが秀逸
登山の歴史の展示も、カモシカの毛皮で作った防寒用山道具や、かつての凛々しい山ガールの写真、英国紳士さながらの登山隊のスーツなど面白いものがたくさんありましたが、なんといっても楽しかったのは2階にあるはく製コーナー。

ここのはく製のいきもの達は動きや表情がイキイキしているんです。抱卵中のライチョウや、寄り添うカモシカの親子、ヒヨドリを襲う猛禽など、森の中の様子を垣間見ているようでワクワク。まだ会ったことがない小鳥たちの実物はこんな感じかと間近で観察したり、猛禽のたくましい脚と鋭い爪に圧倒されたり。思わず2周してじっくり見てしまいました。。




1階にはカフェとミュージアムショップがありました。カフェには窓際にカウンター席もあり、北アルプスの山並みを眺めながらコーヒーや軽食で休憩するのもよさそうです。
付属園とライチョウ飼育の歴史
屋内の展示を楽しんだ後は、外に出て付属園へ。付属園では、飼育・繁殖方法の確立を目指した研究のためのライチョウ飼育のほか、主に傷ついたり衰弱して保護されたいきものを飼育しています。雷鳥舎では一部を公開していますが、やっぱり山にいるライチョウを見てしまうと、人工的な環境がちょっとかわいそうに感じてしまいます。

ちなみに、昭和38年(1963年)にここで始まったライチョウ飼育の初期の頃は、名古屋コーチンなどのニワトリに抱卵や雛の子育てを託していたこともあるのだそう。まだ冷房が普及していない時代なので、避暑のため夏場は扇沢に移して飼育したことも。昭和45年(1970年)に入り一般に先駆けて冷房完備の飼育舎が完成し、その後も研究が重ねられ、現在はライチョウを飼育する施設は全国7ヶ所にまで増えたそうです。

上野動物園WEBサイト: https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/
ライチョウのほかには、カモシカやトビ、フクロウ、ハクビシン、タヌキなど。あと、広いケージを独り占めにして得意げにデーデーポッポー♪とさえずるキジバトも(笑)。カモシカのナグリ君のお宅は野鳥にも人気のようで、ジョウビタキの幼鳥兄弟のほか、シジュウカラやヤマガラも入り込んでいました。






さんぱくは、登山をされる方のみならず、野鳥好き・いきもの好きでも楽しめる博物館でした。登山帰りと思われる大きなザックを持った方の姿もちらほら。早めに下山してきて時間がある時や、急な天候悪化で予定していた登山が中止になってしまった場合などに立ち寄ってみてはいかがでしょうか

最後までお読みいただきありがとうございます。山旅・鳥旅の参考になればうれしいです。
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