鳥と実 a Bird Hiker's log

鳥を見ながら山に登る

【鳥日記】初めて聞く名前の鳥オキノタユウとは?@東京港野鳥公園

初めての東京港野鳥公園へ

東京都内だけど家からは少し行きにくい場所にある東京港野鳥公園。海鳥観察なら葛西臨海公園鳥類園の方が行きやすいし、がんばってふなばし三番瀬まで行けばシギチの楽園が待っているので、なかなか足が向かない場所でした。

そんな東京港野鳥公園で、ニードルフェルト作家つぐみさんの作品が期間限定で展示されていると知り、ついに訪れてみることに。

特別展示とは別に受付付近に飾られていたつぐみさんの作品
エントランス / 帰りのバス停。輸送トラックがビュンビュン
 Access

アクセス方法はいくつかありますが、今回はJR大森駅から京急バスで行きました。バスの乗車時間は15分程度。行きは「野鳥公園」バス停下車。入り口までは看板に従って300m程歩きます。帰りはすぐ目の前にある「東京港野鳥公園入口」から乗車して大森駅まで。なお、隣接する大田市場の休場日日曜・祝日はこちらのバス停からの便はなく、行きに降りた野鳥公園バス停からの大森循環バス乗ることになるようです。詳細は以下のWEBサイトのアクセスをご参照くださいませ。

東京港野鳥公園 : https://www.tptc.co.jp/park/03_08

帰りのバスは、午後は1時間に1~2本しかありませんでした。夕方は本数が増えるようです。園内受付にバスの時刻表が掲示されていたので、まずは確認の上、時間を調整して過ごすのが良さそうです
 
園内の様子

こちらは有料の施設(といっても300円ですが…)なので、お金を払って自然観察をする人以外は立ち入らないため、ゴミなどが落ちておらず清潔な印象。複数点在する観察舎も手入れが行き届き、落ち着いて利用できる環境に感じました。

真っ暗な上、土埃と蜘蛛の巣まみれ、やぶ蚊の攻撃地獄の観察舎とかありますよね…
 

すぐ隣が大田市場とは思えないほど緑豊かな園内
ネイチャーセンター
館内の様子 / 窓からの眺め

入口から少し歩いた奥にある地下1階~2階まであるメインの建物で、地上階の2階から入り、下に降りていく構造。概要は以下の通りです。

  • 広々としたガラス張りの館内から水辺の鳥を観察できる
  • 受付にレンジャーさんが常駐。質問したり、野鳥グッズの販売も
  • 1階は飲食OK
  • 地下には屋外の干潟を歩けるがた潟ウォーク
  • 双眼鏡の無料貸し出しあり
  • 飲料やお菓子の自販機。冷水器も設置

飲食OKなエリアはうれしい。室内の窓を向いたソファで、お昼を食べながらのんびりと池で過ごす野鳥たちを眺めました。双眼鏡の無料貸し出しは、これからバードウォッチングを始めたい方の双眼鏡のお試しにもよさそうですね。

今度来る時は、JR大森駅のアトレで美味しいものを調達して行き、園内でのんびり過ごしたいです♪
 

地下1階の「がた潟ウォーク」では、カニや珍しいトビハゼなども観察。ハクセキレイの幼鳥さんも来てくれて、干潟にいる虫を一生懸命捕まえる様子を楽しむことができました。運が良ければコチドリなどが間近に飛んでくることもあるそうです。

上: ハクちゃん幼鳥 下: トビハゼ / アシハラガニ
園内の環境

暑さで口を開き喉を震わせるカワウの皆さん
  • 干潟
  • 汽水池
  • 淡水池
  • 葦原
  • 木立
  • 水田

などバリエーションがあり、渡りのカモやシギチ、葦原に飛来する鳥など、季節に応じて様々な種類の野鳥が観察できそうでした。この日は夏で鳥が少ない時期でもあり、出会えた鳥さんは少な目。こちらも暑過ぎて根気よく探す気力もなく仕方ありませんね…。それでもハクちゃんの幼鳥やコチドリ、はじめましてのトビハゼくんなどに会えて楽しかったです。

全体的に葛西臨海公園鳥類園よりも鳥との距離が近い感じがしました。反面、こちらは広々とした水平線を眺めたり波の音を聞いたりはできません
 

野鳥に代わりこの時期はの楽園。チョウトンボなど色々な種類の昆虫も飛び交っていたので、昆虫好きな方も楽しめそう。

海鳥の特別展示

今回の主な目的のひとつ、ニードルフェルト作家つぐみさんの海鳥作品は、「アルバトロスデー&シーバードウィーク」の期間に合わせた海鳥の特別展示の一環として、ネイチャーセンター1階に展示されていました。

会期は2025.7.6 (日) まで。終了間近です!
 

アホウドリの幼鳥さんは、実物大?お膝に乗せて抱っこしたいくらいのビックな作品。フワフワの羽毛の毛並みやまだらな色合いが本物と見紛うばかり…。

エトピリカとウトウさん。鳥さんだけでなく、ウトウがくわえたお魚までも照りツヤ感がフェルトで作っているとは思えません。

今にも動き出しそうなコアジサシのヒナちゃんたち

フェルト作品の他にも絵画や写真などが展示され、海鳥と漁業の関係、プラスチックごみ問題などの資料もあり、勉強になりました。

衝撃的だったのは、かつてハワイの島で卵を採取していた当時の写真という、荷台に山と積まれたアホウドリの卵が延々と並ぶ様子や、プラスチックごみをお腹いっぱいに詰め込んで亡くなっていたという、現代のアホウドリの子供の写真…。

日本におけるアホウドリは一時は絶滅が宣言された後、約10羽が伊豆諸島の鳥島で再発見されてから保護活動が進み、2025年現在では約9,500羽にまで回復しているとのこと。警戒心が薄く、陸上での動きが鈍いことから「阿呆鳥」などと不名誉な名前が付いていますが、山口県で昔から呼ばれていたという地域名の「オキノタユウ」を使おうという動きがあるそうです。

漢字で書くと「沖の大夫」。大夫は中国地方の言葉で神主さんのことで、大きく気品ある姿から漁師さんたちの間でこう呼ばれたのではと言われるそう。オキノタユウって何とも素敵な響きですね
 

詳しくはコチラをご参照ください ↓

www.yamashina.or.jp

 Memo

かわいいフェルト作品を見たくて訪れたところ、アホウドリの絶滅から復活への歴史について知るいい機会となりました。なお、TOPの写真のアホウドリのデコイは、保護活動の際、繁殖を促すために繁殖地に設置したオスの模型なのだそう。地道な保護活動が実を結び、現在では八丈航路でもアホウドリを目にする機会が増えてきたそうです。オキノタユウ。いつか会ってみたいです!

本日出会えた鳥さんたち

カワウ
コチドリ (汽水池)
ハクセキレイ幼鳥
シジュウカラ幼鳥 (木立)
エナガ👂 (木立)
コゲラ👂️ (木立)
カルガモ親子 (淡水池)
いつものメンバー: アオサギ、コサギ、ムクドリ、ヒヨドリなど
蝶 (アオスジアゲハ、アサギマダラ、ムラサキツバメなど)
海の生き物 (トビハゼ😊、アシハラガニ、チゴガニなど)
凡例: 😊はじめまして。👂聞こえた鳥。(  )いた場所★記載がない鳥はあちこちにいました

Today's Data

探鳥場所:東京港野鳥公園 (干潟、淡水池、木立、葦原など)
時間帯:日中
天気:晴れて風弱め。猛暑日

最後までお読みいただきありがとうございます。野鳥観察の参考になればうれしいです。

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